PCXのリアサスを交換してから、高速走行を含めて1通りの場所を走りました。
忘れない内にインプレをまとめておこう。
結論としては、PCXのリアサス交換はおすすめ!
- 全ての場面で乗り心地が良くなった
- 交換したことが解りやすく体感できる
- 気になるネガ無し
1万円の投資としては、効果抜群なカスタム!
もっと早く交換すれば良かった。
リアサス交換前後のインプレ

リアサス購入時に気になってたのは6つ。
それぞれ、実際に交換してみた結果はどうだったのか!
- 10mmリアサスが伸びる事による足つき
- 10mmリアサスが伸びる事による駐車時の傾き
- 光軸の変化
- 街乗りでの突き上げ
- 高速での直進安定性
- 山道でのハンドリング
印象は、体重とリアサスのプリロード、足の長さによって変わります
170cm、61kgの日本人体系のインプレという前提を加味してもらえると嬉しい
1.10mmリアサスが伸びる事による足つき

リアサス変更前は、両足で足を着こうとするとギリ踵が浮くくらいでした。
少し前に座ればベタ着き。
リアサス交換後 (プリロード最弱)
リアサス変更後は、プリロード最弱だと交換前と同じ足つき。
乗って体重を掛けた時の初期の沈み込み量により、1Gでの足つきはほとんど変わらない印象です。
全長の差10mmは沈み込みで吸収される。
純正よりばねは固くなってるようだけど、フリクションが減ってばねが動きやすくなったためかもしれない。

リアサス交換後 (プリロード3段階目)
踵の浮きは広がるけれど、ツンツンまでは行かない。
足つきに不安が無いのは変わりません。
小柄で軽い人の方が10mmの影響を受けやすはずです。
足つきは僅かな差でも気になる
特に小柄な人にとっては影響が大きい
全長が変わらない他のリアサス、またはローダウンサスを選んだ方が
幸せになれるかもしれない
2.10mmリアサスが伸びる事による駐車時の傾き

リアサス変更前後で、傾きが急になった印象は有りません。
多少傾斜のある場所に駐車しても、ひっくり返る事は無さそうです。
しかし繊細な人は気になるかもしれません。
その場合はサイドスタンドにエクステンションを噛ませて下さい。
⇒ サイドスタンドプレートのおすすめ8選!【汎用と固定タイプの比較】
3.光軸の変化
リアサス交換でリアが高くなった分、光軸が下を向いたはずですが、気にならない。
夜道が暗くなった印象は有りません。
61kg/1Gを掛けると10mmの差がほとんど無くなるためですね。
対向車に迷惑をかけることは無いので、光軸再調整はしてません。
体重が軽い人は、再調整した方がいいかもしれない。
PCX(JF81,KF30) の光軸調整自体は、カウルの脱着は不要です。
フロントカウルを下からのぞき込むと、10mmボルトが見えます
これを回すと光軸が上下するのは確認済みです
4.街乗りでの突き上げ

走りだせば直ぐに、違いは解る。
突っ張る感じが無くなり当たりが柔らかくなっているのが、体感できます。
段差での突き上げを、サスが縮んで吸収してくれます。
腰が楽で、安楽の乗り心地
思わず笑みが沸く
つぎはぎだらけの路面も走ってみました。
連続する段差でも、バタバタする感じは有りません。
言い方をかえれば、サスが良く動くようになり路面追従性が上がった。
交差点を曲がるときも、スパッと曲がれるようになった気がします。
フリクションが少なくなったのか、ダンパーの影響なのかの区別は難しい。
5.高速での直進安定性

自動車道をリアサス プリロード最弱、80km/h平均で走った印象です。
路面のうねりやコーナーで怖い思いをする事は無い。
直進安定性にも差異は感じません。
高速域でも路面の段差でガツンと突っ張る感じが無くなり、腰に優しいのは変わりません。
底付きするほどの激しい段差や、急ブレーキでの急な荷重移動は、
怖くてやってません。

80Km/hで、高速インプレ?
眠くなるね
もともとPCXは高速が得意なバイクじゃありません。
ハヤブサとかH2とかと比べたら可哀そう。
6.山道でのハンドリング

山道で一番に感じるのは、
連続するカーブの切り返しで、身軽になった事です
次に、荒れた路面での乗り心地の良さを感じます。
サスが良く動くようになった分、ブレーキでフロントに荷重が乗り易くなっているのが効いてるのかもしれない。
コーナリング中は、外乱の影響を受けやすくなっているはずです。
けれど、それほど攻める事も無いので、気になりません。
そんなバイクじゃないしね!
限界域の特性より、常用域での切り返しの挙動が早く機敏になった事が、好ましく感じる。
5段階プリロードの変化は感じられるか?

社外サスは、バネ保持部を回せばプリロードが変えられることが多い。
このサスは5段階に手で回せば変えられる。
工具要らずで便利!
けれど目盛りなどは無いので、今何段階かは解りません。
一旦、最弱にしてから、手ごたえで何段回したかを数えるしかない。
左右のサスを同じ設定にするのがお約束!
注意して
3人4人乗りしてガタガタ道を走るような、アジアでの使われ方も設計内なのだろうか。
プリロードの変化幅は広く、体感し易い。
61kg 1人乗りでは、プリロード無しか、1段階までが使える範囲です。
- プリロード無しだと純正サスより動き出しは早い
- 1段階プリロードを掛けると 純正サスより動き出しは遅い
- 2段階プリロードを掛けると、動かなくなって段差でガツンと来ます
2段階以上は、ロングツーリング仕様にして荷物満載する時にしか出番が無さそうです。
タンデムはしないので、タンデム時のプリロードは不明。
通常の使い方では、実質調整幅は HI/LOWの2段階
3型PCX(JF81,KF30)と4型PCX(JK05,KF47)リアサスの違い

3型と4型でリアサスには取り付け互換性があります。
3型PCXと4型PCXのでリアサス互換性
- 3型PCX:サス長350mm
- 4型PCX:サス長360mm
- 上下取付け部の寸法は同じ
違いは10mmのサス長だけ。
- 3型用のリアサスを4型に取り付けると、約10mmリアが下がる
- 4型用のリアサスを3型に取り付けると、約10mmリアが上がる
実際乗車したときにリアが上がるか否かは、ばねの固さに依存するので一概には言えません。
しかし、4型用はサス長が長い分だけ、柔らかいばねを使ってると考えるのが妥当です。
だとすると、
- 3型用のリアサスを4型に使う
- 4型用のリアサスを4型に使う
実際に乗車したときのリアの高さは、10mm以下でほとんど変わらない。
リアサス交換の詳細

純正リアサスをYSS シグナス用のリヤショックに交換しました。
PCXに適合するリアサス一覧は、ココ!
⇒ PCXの乗り心地改善には、リアサス交換が有効!【おすすめ6選】
YSSのリアサスの期待値は、全長が10mm長くなる事による乗り心地の改善です。
デメリット
- ばねの色が黒で純正と代り映えしない
- 10mm長くなるので足つきが悪くなる
リアサス単品の交換前後比較

上が交換したYSS、下が純正リアサスです。
2つ並べると純正は華奢なつくり!
YSSリアサスは、ばね受けの部分を手で回してプリロードを5段階に変えられます。
変化幅は大きいので容易に体感出来ます。
両方ともバネの巻きピッチが途中で変わっている。
奥で踏ん張る特性を狙ってます。
リアサスの交換作業

リアサスの交換作業自体は、容易です。
リアサスを止めている上下のボルト・ナットを外して、リアサスを交換するだけ。
リアサス1本でも車体を支えられるので、車体リフトなども不要です。
サイドカウルを取り外すと、外側からリアサスにアクセスできるので作業スペースは増えます
交換作業は楽だけれど、カウルの脱着の手間は増える
サイドカウルを外して作業するなら、ココが参考になる
サイドカウルを外さないと、作業スペースが小さくてやり難い。
けれど、出来なくはない。
いずれにしても、ラゲッジボックスを取り外して交換スペースを確保します。
交換方法の詳細はココ
⇒ PCX (JF81,KF30) のリアサスペンション交換方法
メカニックグローブ
作業用手袋をしないと、あちこちに手を引っ掛けて切り傷だらけになるよ!
100均の手袋でも使えるけど、やはりその気にさせてくれるメカニックグローブがイイね!
PCXリアサス交換前後を比較インプレ まとめ

- サス交換による10mmリアが高くなった影響は、気にならない
- サスが突っ張ってガツンと来る事が無くなり、乗り心地が良くなる
- 街乗り、高速・山道ともに破綻するような場面は無い
総じて、もっと早く交換すれば良かった、という印象です。
腰に優しい。
バネが黒色なので、いかにもカスタムという雰囲気はありません。
この辺りは好みなので、何とも言えない。
けれど、乗り心地が良いバイクで出かけると
また1つバイクが好きになる。
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