PCXは街乗りだけでなく、ツーリングにも十分使えます。
ツーリングには、ハンドルにスマホナビが当たり前!
もう、紙の地図には戻れません。

けれど、
スマホナビの電源をどうすれば良いの?
そんな悩みを解消します。
PCXにはアクセサリー電源が標準装備だが、スマホナビには使えない
別途USB電源を付ける必要があります
しかし、手順は簡単なので心配いらない
こんな内容を知ってスッキリしよう。
PCXにUSB電源を設置するのは、初心者でも簡単に出来ます。
難しいのは、カウルをどうやって剥がすのか!
しかし、これも手順を知ってれば難しくない。
DIYを試してみよう!
スマホナビに給電する方法3選

ハンドルに付けたスマホナビに給電する方法は3つあります。
- モバイルバッテリーから給電
- PCX標準装備のフロントポケット内電源から給電
- USB電源を追加して給電
しかし、現実的なのは、USB電源の追加!
1.モバイルバッテリーから給電
最近はモバイルバッテリーが大容量で安くなりました。
ショートツーリングならモバイルバッテリーを繋いでも良い。
けれど、やはりエンドレスに給電できるUSB電源は頼もしい。

2.PCX標準装備のフロントポケット内電源から給電
フロントグローボックスを開けたままで気にならない?
PCXはグローボックスに電源が標準装備されています。
- 3代目PCX(JF81・KF30)は、シガーソケットなのでUSB変換が必要
- 4代目PCX(JK05・KF47)はUSBなので、そのまま使える
いずれにしても、ここからUSB電源を取れば良さそうなのですが、
このグローボックスは雨対策のパッキングがしっかりしている。
USBケーブルを挟み込んだ状態でグローボックを閉じることが出来ません。
グローボックスを開けたまま走るのは悲しい。
却下!
この辺りの詳細はココ
3.USB電源を追加して給電

PCXにUSB電源を取り付けたいなら、自分で追加するしかない
残ったのは、従来からある市販品のUSB電源をハンドル部に追加する対応です。
電源の取り出しや配線が大変そうに見えます。
しかし、PCXにはサービスカプラが標準装備されています。
一番面倒な、電源取り出しがポン付けなので初心者でも簡単にUSB電源が取り付けられます。
メインのスマホをバイクマウントしてますか?
落下の危険を感じてメインのスマホをバイクにマウントするのに抵抗があるなら、使い終わった古いスマホをバイクマウントするのがおすすめ。
スマホからSIMを抜いて装着し、メインのスマホからデザリングでナビソフト(Google map/Yahoo!カーナビ )を動かせば、回線の追加契約は不要。
PCXにUSB電源を配線し取り付ける方法 【おすすめUSB電源 5選の比較】

USB電源変換器を、シンプルなものという基準でピックアップして比較しました。
メーカ | 型式/公式サイト | 特徴 |
ニューイング | NS-004 | 出力 2.1A ヒューズ付 防水保護キャップ付 |
デイトナ | 93039 | 出力 2.1A、5Aヒューズ |
キタコ | 757-1153000 | 出力 2A |
エーモン | 2880 | 出力 2.1A |
BC Battery Controller | P12USB | 1.5A |
1.ニューイング
2.デイトナ
3.キタコ
4.エーモン
5.BC Battery Controller
この5つであれば、 見た目や雰囲気で選べば良い!
1000円~5000円程度まで結構価格差があるのですが、性能的に大きな違いは見当たりません。
紹介した商品は、どれも市場実績機があり口コミの評判もいい。
ヒューズ・防水保護キャップに引かれ、ニューイングにしました。
実際に使用してみた感想は、おすすめです。
コンパクトで邪魔になりません。
PCXにUSB電源を配線し取り付ける方法 【電源の取り出し方法】

- USB以外の給電をする予定は無い
- なるべくシンプルコンパクトなハンドル周りにしたい
USB増設にあたってのポリシーです。
このため、1口タイプのUSBを選択。
1口タイプ、2口タイプの選択
USBガジェットをいくつ付けるのか?
USB電源には、USBが1口のタイプと2口のタイプがあります。
- スマホナビ
- レーダー探知機
- ドライブレコーダー
- タコメーター など
2つ以上のUSB給電アイテムを設置するのであればUSB2口タイプ。
1つしか設置しないのであれば、USB1口タイプ。
当たり前ですね!
当面ナビ以外に電源供給する予定は無いので、1口タイプを選んでます。
1口のほうが、コンパクトなので邪魔になり難いのもイイ。
電源の取り出し方法

PCXは、メーターカバー内にサービスカプラが標準装備されてます。
バイクから電源を取り出すという一番面倒な作業がカプラを繋ぐだけで終わってしまう。
後は、配線をハンドル迄持っていくだけ。
初心者でも出来ます。
メーターカバー内部のサービスコネクタからACC電源を取り出すのがおすすめ。
USB変換の電源ハーネスをメータカバー内で接続します。
接続した電源ハーネスは、ハンドルポスト穴を通してハンドルまで持って来てる。
リアブレーキハーネスとUSB電源ハーネスを同束して、目立たなくしてます。
ナビ用のスマホを取り付けると、スマホの下に隠れてUSBの存在は気になりません。
接続部がスマホの下に来るので、急な雨に遭遇したとしてもある程度直接雨が掛かるのを防げます。
道路わきにバイクを止めてレジ袋をかぶせるぐらいの時間は稼げます。
PCXにUSB電源を配線し取り付ける方法 【配線方法】

メーカ公式スペック
- 過電流防止ヒューズ付き
- 防水保護キャップ付き
- 1.5m電源ケーブル
- 本体サイズ:W32×H19×D30(mm)
- 本 体 重 量:110g(パッケージ含む)
- 最 大 電 流:5V 2.1A
USB電源取り出し配線
大電流を取り出すときは、リレー経由にした方がいい
しかし、USBは大電流でないのでリレーは不要

電装品を増設する時は、電流値を意識する
大電流を取り出す場合は、BAT電圧をACC連動のリレー経由で取り出す必要が有ります。
リレーを介さずにACCに直接電装品を接続すると、ハーネスのキャパを超えた電流が流る。
ハーネスが焦げたり車両ヒューズが飛んだりする場合があります。
ハーネスのキャパは以下になります。
これを超える電流が必要な場合はリレー接続にして、太いハーネスで取り出そう。
- 0.2sqハーネス : 2.5A (30w/12V)
- 0.5sqハーネス : 5A (60w/12V)
- 0.75sqハーネス : 6.6A (80w/12V)
今回は、グリップヒーターとナビ用スマホの電源を取り出します。
グリップヒーター MAX18W、スマホ MAX2Aですので、合計21W。
0.5sqのハーネスを使うとあと39Wの余裕となります。
十分な余裕度ですので 0.5sq ・リレーは無しで電源取り出しを行います。
車体ハーネスを傷つけないのが一番
可能なら、車両ハーネスはいじらずに、コネクタ分岐としたい
また今後の増設用電源を確保しておくために以下の接続にしました。

2個1ギボシハーネスを多段接続です。中間のギボシは省略可能ですが、拡張性を取りました。
実際に車体からUSB電源を取り出す方法は、3代目PCX(JF81)と4代目PCX(JK05)で異なります。
それぞれ、個別に分けて解説します。
3代目PCX(JF81・KF30)メータパネル内、USB電源取り出し

ギボシタイプの予備電源が用意されてる
そこに繋ぐだけ!
メーターパネルを開けてハーネスをほぐす。
すると、サービス電源として未接続のハーネスが2本見つかります。
ギボシタイプとコネクタタイプになってます。
ともにACC電源を取り出せます。
ギボシの方が中間ハーネスの加工が容易なので、ギボシタイプを使います。
- 上の図のように作成した中間ハーネスをギボシに付ける。
- USB電源のハーネスを増設したギボシの1つに付ける。
- USB電源ハーネスをハンドルポスト穴に通す。
目視しながら出来ないので苦労しますが、太めの針金を電源ハーネスに縛り付けてガイドにしてやると通し易くなります。 - ハンドルの適当な位置にUSB端子を固定します。
- 余ったハーネスと12V→5V変換機をメータパネル内で纏めてなるべく固定します。
4代目PCX(JK05・KF47)メータパネル内、USB電源取り出し

4代目PCXの場合は、フロントポケット内のUSB端子への配線に割り込んで電源を取ります。
キタコより、ポン付け出来る中間ハーネスを売ってます。
自分で材料を揃えて作るより安いので、キタコを買って咬ませればお終い。
実際の手順はココ
カウルの脱着
USB電源取り出し自体は難しくない
しかし、カウルの脱着は難しい
適当にやると必ず失敗してカウルを割る
PCXのカウルは、ツメとねじが複雑に使い分けられてます。
さらに思わぬ場所に隠しねじがある。
雰囲気や力づくでは、何ともなりません。
構造を知ってないと、カウルを割る確率が高い。
けれど、カウルの脱着方法を知ってイメージトレーニングすれば大丈夫!
3代目PCX(JF81・KF430)のカウル脱着
4代目PCX(JK05・KF47)のカウル脱着
基本的には3代目PCXと同じですが、細部がチョッと違う。
PCXにUSB電源を配線し取り付ける方法まとめ

車体からの電源取り出しは難しくありません。
難関なのは、カウルの脱着です
カウルの外し方さえ知っていれば
USB電源増設は初心者にもおすすめのカスタムです
正面から見ると、スクリーン内にナビ用スマホがすっぽり入ってます。
走っていると多少の雨ではスマホ周りが濡れる事は有りません。
ハンドル周りもシンプルにまとまり満足しています。
半年ほど使ってますが今のところ順調にIGオンでUSB電源が供給され、トラブルは有りません。
12V→5V変換機を熱がこもらないメータパネル内に設置した影響も有るかもしれません。
以前、別のバイクで 12V→5V変換機をシート下のエンジン近くに設置したことがあります。
その時に、3ヶ月ほどで壊れた経験が有ります。
同じものを買い直してエンジンから離した場所に再設置したら、その後2年使っても壊れませんでした。
熱の影響は大きいという経験ですが、単なる外れだった可能性も有ります。
USB電源があれば、バッテリー残量を気にせずロングツーリングもおもいのまま!
また1つ、バイクが好きになる!
PCXカウル脱着ノウハウをnoteに纏めました。
PCXカウル脱着ノウハウ
PCXカウル脱着ノウハウをnoteにまとめました。
- カウルのツメの位置・方向からして、どうカウルを動かせばいいのか?
- ツメを折らずにカウルを外すには、どうすればいいのか?
有料noteですが、カウルの値段よりずっと安い。
ツメを折ってカウルを買い直すことを考えれば、直ぐに回収できます。
転ばぬ先の杖になるはずです。
1. 3代目PCX(JF81・KF30)用
全98ページのpdfです。
ここから入手をお願いします >>> ここから
目次:
- メーターパネル
- フロントカウル
- サイドカウル
- リアカウル
- フロントフェンダー
- リアサスペンション交換
2. 4代目PCX(JK05・KF47)用
全135ページのPDFです。
ここから入手をお願いします >>> ここから
目次:
- メーターパネル
- USB電源取り付け
3.4代目PCX(JK05・KF47)ドライブレコーダー用
PCXに前後2カメラドライブレコーダを設置する方法を解説してます。
全77ページのPDFです。
ここから入手をお願いします >>> ここから
目次:
- リアカメラ取付方法
クラブレール・ラゲッジボックス取り外し - フロントカメラ取付方法
メータパネル取り外し - 電源取り出し方法
ヒューズボックスから、メータパネル内からの2通り - カメラ・電源ハーネス取り回し方法
フロアサイドカウルの取り外し
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