ツーリング時には、PCXのハンドルにスマホをマウントしてナビする人は多い。
もう、紙の地図には戻れません。
けれど、スマホ用の電源をハンドル周りに確保する必要が有ります。

ハンドルにUSB電源を持ってくるには
どうすれば良いの?
そんな悩みを解消します。
PCXにUSB電源を設置するのは、初心者でも簡単に出来てしまう。
なぜ、PCXにUSB電源をとりつけるのか

ハンドルに付けたスマホナビに給電する方法は3つあります。
- モバイルバッテリーから給電
- PCX標準装備のシガーソケットから給電
- USB電源を追加して給電
1.モバイルバッテリーから給電
最近はモバイルバッテリーが大容量で安くなりました。
ショートツーリングならモバイルバッテリーを繋いでも良い。
けれど、やはりエンドレスに給電できるUSB電源は頼もしい。

2.PCX標準装備のシガーソケットから給電
PCXはグローボックスにシガーソケットが標準装備されています。
ここからUSB電源を取れば良さそうなのですが、このグローボックスは雨対策のパッキングがしっかりしている。
USBケーブルを挟み込んだ状態でグローボックを閉じることが出来ない!
グローボックスを開けたまま走るのは悲しい。
却下!
この辺りのは無しは、この記事が詳しい
3.USB電源を追加して給電

残ったのは、従来からある市販品のUSB電源をハンドル部に追加する対応です。
電源の取り出しや配線が大変そうに見えます。
しかし、PCXにはサービスカプラが標準装備されています。
一番面倒な、電源取り出しがポン付けなので初心者でも簡単にUSB電源が取り付けられます。
メインのスマホをバイクマウントしてますか?
落下の危険を感じてメインのスマホをバイクにマウントするのに抵抗があるなら、使い終わった古いスマホをバイクマウントするのがおすすめ。
スマホからSIMを抜いて装着し、メインのスマホからデザリングでナビソフト(Google map/Yahoo!カーナビ )を動かせば、回線の追あkけいやくは不要。
USB電源の比較

USB電源変換器を、シンプルなものという基準でピックアップして比較しました。
メーカ | 型式/公式サイト | 特徴 |
ニューイング | NS-004 | 出力 2.1A ヒューズ付 防水保護キャップ付 |
デイトナ | 93039 | 出力 2.1A、5Aヒューズ |
キタコ | 757-1153000 | 出力 2A |
エーモン | 2880 | 出力 2.1A |
BC Battery Controller | P12USB | 1.5A |
この5つであれば、 見た目や雰囲気で選べば良い!
1000円~5000円程度まで結構価格差があるのですが、性能的に大きな違いは見当たりません。
紹介した商品は、どれも市場実績機があり口コミの評判もいい。
ヒューズ・防水保護キャップに引かれ、ニューイングにしました。実際に使用してみた感想は、おすすめです。
コンパクトで邪魔になりません。
USB電源の外観

- USB以外の給電をする予定は無い
- なるべくシンプルコンパクトなハンドル周りにしたい
USB増設にあたってのポリシーです。
このため、シガーソケットを増設し、その上でUSBアダプタでUSBに変換する事はしてません。
1口タイプ、2口タイプの選択
USB電源には、USBが1口のタイプと2口のタイプがあります。
- スマホナビ
- レーダー探知機
- ドライブレコーダー
- タコメーター など
2つ以上のUSB給電アイテムを設置するのであればUSB2口タイプ。
1つしか設置しないのであれば、USB1口タイプ。
当たり前ですね!
当面ナビ以外に電源供給する予定は無いので、1口タイプを選んでます。
1口のほうが、コンパクトなので邪魔になり難いのもイイ。
電源の取り出し方法
PCXは、メーターカバー内にサービスカプラが標準装備されてます。
バイクから電源を取り出すという一番面倒な作業がカプラを繋ぐだけで終わってしまう。
後は、配線をハンドル迄持っていくだけ。
初心者でも出来ます。
メーターカバー内部のサービスコネクタからACC電源を取り出してます。
USB変換の電源ハーネスをメータカバー内で接続します。
接続した電源ハーネスは、ハンドルポスト穴を通してハンドルまで持って来てる。
リアブレーキハーネスとUSB電源ハーネスを同束して、目立たなくしてます。
ナビ用のスマホを取り付けると、スマホの下に隠れてUSBの存在は気になりません。
接続部がスマホの下に来るので、急な雨に遭遇したとしてもある程度直接雨が掛かるのを防げます。
道路わきにバイクを止めてレジ袋をかぶせるぐらいの時間は稼げます。
USB電源の取り付け詳細

メーカ公式スペック
- 過電流防止ヒューズ付き
- 防水保護キャップ付き
- 1.5m電源ケーブル
- 本体サイズ:W32×H19×D30(mm)
- 本 体 重 量:110g(パッケージ含む)
- 最 大 電 流:5V 2.1A
USB電源取り出し配線

電装品を増設する時は、電流値を意識する
大電流を取り出す場合は、BAT電圧をACC連動のリレー経由で取り出す必要が有ります。
リレーを介さずにACCに直接電装品を接続すると、ハーネスのキャパを超えた電流が流る。
ハーネスが焦げたり車両ヒューズが飛んだりする場合があります。
ハーネスのキャパは以下になります。
これを超える電流が必要な場合はリレー接続にして、太いハーネスで取り出そう。
- 0.2sqハーネス : 2.5A (30w/12V)
- 0.5sqハーネス : 5A (60w/12V)
- 0.75sqハーネス : 6.6A (80w/12V)
今回は、グリップヒーターとナビ用スマホの電源を取り出します。
グリップヒーター MAX18W、スマホ MAX2Aですので、合計21W。
0.5sqのハーネスを使うとあと39Wの余裕となります。
十分な余裕度ですので 0.5sq ・リレーは無しで電源取り出しを行います。
車体ハーネスを傷つけないのが一番
可能なら、車両ハーネスはいじらずに、コネクタ分岐としたい
また今後の増設用電源を確保しておくために以下の接続にしました。

2個1ギボシハーネスを多段接続です。中間のギボシは省略可能ですが、拡張性を取りました。
メータパネル内取り付け

メーターパネルを開けてハーネスをほぐす。
すると、サービス電源として未接続のハーネスが2本見つかります。
ギボシタイプとコネクタタイプになってます。
ともにACC電源を取り出せます。
ギボシの方が中間ハーネスの加工が容易なので、ギボシタイプを使います。
- 上の図のように作成した中間ハーネスをギボシに付ける。
- USB電源のハーネスを増設したギボシの1つに付ける。
- USB電源ハーネスをハンドルポスト穴に通す。
目視しながら出来ないので苦労しますが、太めの針金を電源ハーネスに縛り付けてガイドにしてやると通し易くなります。 - ハンドルの適当な位置にUSB端子を固定します。
- 余ったハーネスと12V→5V変換機をメータパネル内で纏めてなるべく固定します。
PCX(JF81)カウル脱着の詳細はここ
PCX(JK05)のカウル脱着は、ココ
PCXにUSB電源を配線し取り付ける方法 まとめ

車体からの電源取り出しは難しくありません。
難関なのは、カウルの脱着です
カウルの外し方さえ知っていれば
USB電源増設は初心者にもおすすめのカスタムです
正面から見ると、スクリーン内にナビ用スマホがすっぽり入ってます。
走っていると多少の雨ではスマホ周りが濡れる事は有りません。
ハンドル周りもシンプルにまとまり満足しています。
半年ほど使ってますが今のところ順調にIGオンでUSB電源が供給され、トラブルは有りません。
12V→5V変換機を熱がこもらないメータパネル内に設置した影響も有るかもしれません。
以前、別のバイクで 12V→5V変換機をシート下のエンジン近くに設置したことがあります。
その時に、3ヶ月ほどで壊れた経験が有ります。
同じものを買い直してエンジンから離した場所に再設置したら、その後2年使っても壊れませんでした。
熱の影響は大きいという経験ですが、単なる外れだった可能性も有ります。
USB電源があれば、バッテリー残量を気にせずロングツーリングもおもいのまま!
また1つ、バイクが好きになる!
PCXカウル脱着ノウハウ
PCXカウル脱着ノウハウをnoteにまとめました。
- カウルのツメの位置・方向からして、どうカウルを動かせばいいのか?
- ツメを折らずにカウルを外すには、どうすればいいのか?
有料noteですが、カウルの値段よりずっと安い。
ツメを折ってカウルを買い直すことを考えれば、直ぐに回収できます。
転ばぬ先の杖になるはずです。
1. 3代目PCX(JF81・KF30)用
全98ページのpdfです。
ここから入手をお願いします >>> ここから
目次:
- メーターパネル
- フロントカウル
- サイドカウル
- リアカウル
- フロントフェンダー
- リアサスペンション交換
2. 4代目PCX(JK05・KF47)用
全135ページのPDFです。
ここから入手をお願いします >>> ここから
目次:
- メーターパネル
- USB電源取り付け
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