バイクにグリップヒーターを付ければ、
冬でも操作性の良い薄手のグローブで過ごせる。
標準にしてもいいくらい有用な装備です。

欲しいけれど、
どれを選べば良いのか解らない!
後付けも難しそうだ!
そんな疑問を解消します。
- グリップヒーターの種類、比較
- ホンダ純正グリップヒーターの取り付け方法
- グリップヒーターの感想
- ハンドルカバーのすすめ
こんな内容を知って、すっきりしよう。
グリップヒーターの無いバイクが考えられなくなります。
さらに、ハンドルカバーを付けるとコタツ状態になる。
グリップヒーターの比較

グリップヒーターには2種類あります。
- グリップ内蔵タイプのグリップヒーター
- グリップ巻き付けタイプのフリップヒーター
1.グリップ内蔵タイプのグリップヒーター
電熱線が内蔵されているグリップに交換するタイプです。
PCXに装着可能なグリップヒーターは、この4種類。
1.ホンダ純正
2021年、4型PCXになり、グリップヒーターが機能アップしました。
- 半周から全周タイプになり、グリップ全体が暖か
- スイッチのON/OFFや5段階の温度調節を左グリップに内蔵されスタイリッシュ
こちらは、3型PCXの純正品
今、あえてこちらを選ぶ意味はありません。
ホンダ純正品は2つとも「電圧監視機能」が付いているのが、アドバンテージ。
電圧監視機能
バッテリー残量が少なくなり、バッテリー電圧が低くなるとグリップヒーターを自動的に切る機能。
エンジン停止時にグリップヒーターを長時間使うことによるバッテリー上がりを防いでくれます。
2.キジマ
従来よりも小型化されたスイッチとスリム化されたグリップで、後付け感がなくなりました。
暖かさの5段階表示も解りやすい。
3.エンデュランス
3代目PCX(JF81)用
4型PCX(JK05)用。
LEDの色使いがエンデュランス!
4.デイトナ
グリップ一体型、別体型の2種類。好みで選べます。
ホンダ純正品は1.5万円程度、社外品であれば1万円以内の予算で手に入ります。
2.グリップ巻き付けタイプのフリップヒーター
既存グリップの上に巻き付けるタイプの簡易グリップヒーターです
出力が低いので、冬を乗り切るパワーは有りません
まず、グリップヒーターのお試しをしたいのなら。
気に入れば、グリップ内蔵タイプに移行しよう。
メリット
- USB接続であれば配線の手間が要りません
- グリップ内蔵タイプに比べ安い
グリップに巻き付けて、USBコネクタを指すだけの簡単設置。
デメリット
グリップ内蔵タイプに比べ出力が低いので温まり難い。
USB巻き付けタイプの詳細はここ
ホンダ純正グリップヒーターのスペックと取り付け

PCXに適合するグリップヒーターは各社から出てる。
決定的な差は無いので、好みで選んでかまいません。
しかし、電圧監視機能があるホンダ純正がイチオシです。
ホンダ純正グリップヒーターの外観

操作部は小さくまとまっており、違和感は有りません。
操作部には、ON/OFFスイッチと動作状態表示用のLEDが付いてます。
グリップは太さに違和感なく、握っただけではグリップヒータ付きと気付きません
夏でも、違和感は全く無い
別体型のグリップヒーター

3型PCXの純正が、こちら。
別体は表示・操作ボタンが大きくて操作性はいい。
しかし、手を持ち換えないと操作しにくいのが難点。
ホンダ純正グリップヒーターの取付け

PCXは、アクセサリー追加用に最初から予備が用意してあるのが素晴らしい
電源取り出しが、簡単!
電源は、メーターカバー内のサービスカプラから取ります。
ナビ用のUSB電源なども取り出す予定なので、
2個1ギボシを2セット割り込ませて有ります。
車体ハーネスを傷つける事無く電源を取り出すためです。
車体ハーネスを傷つけるのは、どうしようもない時だけにしよう。
グリップヒーターを付けてもまだ空きが有ります。
取付にはハンドルやスロットルの分解を伴います。
自信が無ければ、バイク屋さんに任せた方が無難です。
1万円程度で取り付けてもらえる。
自分で取り付けるなら

自己責任が取れる人のみ、自分でトライしよう。
適当な取付けをして、走ってる最中に
- スロットルが戻らなくなったり
- ハンドルが動いたら
タダでは済みません
自分で取り付ける場合、最初の鬼門となるのはバーエンドの取り外しです。
バーエンド先端の取付ねじが非常に硬く固定されている。
走行中の振動で取れないようにとの配慮ですが
普通のドライバーではびくともしません。
インパクトドライバーが無いとねじを舐めてしまう可能性大。
バーエンドを破壊する覚悟が必要です。

次に鬼門となるのが、カウルの脱着です。
カウルは知恵の輪のように入り組んだツメとねじで取り付けられてます。
カウルのツメを壊さずに脱着するのは至難の輪是です。
ツメの位置と向きを知っていないと、まず割ってしまう。
カウルが取れれば後は何とでもなります。
カウルの外し方はここにあります。
ホンダ純正グリップヒーターの操作方法とインプレ

3代目PCX(JF81・KF30)用純正グリップひたーのインプレです。
4代目(JK05・KF47)用純正グリップヒーターとの差もチェックしてる。
3代目ホンダ純正グリップヒーターの操作方法
ON/OFFスイッチはPUSH式なので、グローブを嵌めたままでも操作出来ます。
動作状態表示用LEDは3つなので温度は3段階に見えますが、1つのLEDの輝度が2段階になっており、明るい点灯/暗い点灯をします。これにより 3段階以上の表示が可能です。
ON/OFFスイッチが温度調節スイッチを兼ねており、押すたびに5段階に出力が変わります。
⇒0%(OFF)⇒20%⇒40%⇒60%⇒80%⇒100%⇒0%(OFF) ⇒
出力に合わせて光るLEDの数や輝度が変わるので、何段階に居るのか解り易い。
電圧監視機能が働くと、自動的にLEDが点滅表示に切り替わりブリップヒーターは電源OFFされます。
3代目ホンダ純正グリップヒーターのインプレ

3代目PCX用は半周タイプなので指先に発熱体は無い
4代目PCX用は全周タイプなので指先まで発熱体が回り込む
グリップの太さは気にならない事を確認後に購入しました。
このため、購入時に気になっていたのは、この2点です。
- ヒーター部が半周タイプ
半周で、暖かいのか? - アイドリングストップ時のグリップヒーター
バッテリーが上がってしまわないのか?
半周タイプと全周タイプ


3型PCX用の半周タイプでも暖かい
4型PCX用の全周タイプは、もっと暖かい
冬でも雪は滅多に積もらないので、真冬でもPCXに乗ってます。
街乗りであれば、普通の3シーズングローブで真冬も過ごせます
冬の早朝気温0度付近でも、エンジンを掛けて走り出せば5分ほどでグリップが暖かくなります。
温まった後は5段階の3で十分な暖かさです。
5段階の5では手が暑くなります。
半周タイプは指先にしかヒーターがついていませんが違和感はありません
指先が温かいと、温められた血液が手全体に広がる
⇒ 手全体が暖かく感じます
でも、全周タイプと同じかと言われると、
それはチョット言い過ぎ
全周タイプの方が、そりゃ暖かい
アイドリングストップ時のグリップヒーター

エンジン停止状態で、グリップヒーターを使い続けてみました。
グリップヒーターを使い続けてバッテリー容量が乏しくなると、
グリップヒーターは自動的に停止します。
アイドリングストップ中にグリップヒーターを使い続けても
バッテリーは上がりません。
実際に街乗りのストップ&ゴーで、アイドルストップしながら使ってますが全く問題有りません。
信号待ち中もグリップの暖かさは保持されます。
信号が変わるとトトトとエンジンが掛かり何事も無く発進します。
信号待ちが続くと、グリップヒーターのLEDが点滅してグリップヒータが停止します。
そんなときは、信号が青になって走り出した後にグリップヒーターのスイッチを再投入すれば温かさが戻ります。
バッテリー容量が少ない時は、2,3時間走ってバッテリーが充電されるまでアイドルストップのスイッチを切っておいた方が良い。
信号待ちの度に、グリップヒーターを入れ直すのが面倒なためです。
昔はこう思ってました。
- グリップヒーターなんて付けたらグリップが太くなって操作性が悪くなる
- バイクは操作性が命
- 温かくなるまで電流を流そうと思ったら、バッテリーの負担が大きくてバッテリーが直ぐ上がってしまう
- 第一、見た目がダサい。温かい冬用のグローブで十分だ
いざグリップヒーターを付けてみると、夏用のグローブでも過ごせるほど温かいのです。
- グリップヒーター内蔵の太いブリップと普通のグローブ
- グリップヒーター無しのグリップと分厚い防寒グローブ
2つを比べると、分厚いグローブの方がよほど操作性が悪い
分厚い防寒グローブはモコモコで繊細な操作が出来ない。
夏・冬グローブの切り替え時期にいつも感じてた、スロットル・ブレーキ操作の違和感がないのも嬉しい。
なぜもっと早く付けなかったのだろう
温かいグローブを探し回ってた、昔の自分に教えてあげたい
グリップヒーターを簡単に試してみたいなら、簡易タイプ
グリップヒーターとハンドルカバー

街乗りであればグリップヒーターだけで十分温かい。
しかし高速やツーリングで2時間以上走り続けるような状況はさすがに辛くなります。
手のひらは暖かいのですが指先が凍えます。
指先に風が当たり続けるので、手の甲側から熱を奪われてしまう。
ツーリングなら、ハンドルカバーで無敵に

ハンドルカバーでグリップを覆うと
指先に風が当たらなくなり熱が奪われません
コタツ
ツーリングで今日は走るぞという時は、ハンドルカバーの出番です。
ハンドルカバーの取り付けは、ベルクロで固定するだけなので、工具不要です。
グリップヒーターで温まった手を、ハンドルカバー内の空気が保持してくれる。
コタツ状態なので、夏用の薄いグローブでも十分暖かい。
グローブが薄いため、逆にグリップヒーターの熱が伝わり易く温かい。
真冬でもトコトコどこまでも行けます
無敵
ハンドルカバーを選ぶコツは、ココ
PCXにおすすめグリップヒーターとハンドルカバー まとめ

標準のグリップも一応保管してあるが、出番はなさそう。

ぶ厚い冬グローブは、投げ捨てて構いません!
グリップヒーター+ハンドルカバーで
ゴールにたどり着ける。
一度使うと、もう元には戻れません。
昔の自分に教えてやりたい。
防水・透湿性能、防風・保温性能にこだわり数万円もするグローブを買い漁るのは止めろ!
暖かいグローブをあれこれと買ってたのがバカバカしくなります。
街乗りであれば、オールシーズングローブで十分に冬をやり過ごせます。
見た目を譲れるのであれば、ハンドルカバーを併用すれば冬ツーリングも可能。
高速や長距離ツーリングも平気です。
もうグリップヒーターはバイクの標準装備で良いのではないでしょうか
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