レインウエアは、ツーリングには欠かせない。
週末の日帰りツーリングなら、雨が降れば中止するけれど、
ロングツーリングになら、雨でも走るしかない。
帰宅したら、レインウエアを手入れしてますか?
そそのまま、丸めて仕舞い込んでませんか?

レインウエアは
どう手入れすれば良いのだろう?
そんな疑問を解消します。
レインウエアの撥水を長持ちさせる方法をご紹介します。
レインウエアは、使ったら洗う
レインウエアは、使ったら洗う。
汚れてては、効果が発揮できません。
洗ったら、高温乾燥かアイロンがけで撥水性を復活させよう。
理想的には、使用するたびに洗濯したいものです。
適切にこまめに洗濯することでレインウエアの寿命を延ばすことができるのです。
モンベル公式を引用
モンベル公式でも、使用するたびに洗濯することを推奨しています。
濡れたまま、丸めて仕舞い込むのは最悪。
雑菌が繁殖して、ヒドイい臭いになります。

レインウエアが水を弾く理由
レインウエアには、『防水』と『撥水』があります。
防水タイプのレインウエア
『防水』は生地に樹脂を薄くコーティングして水を弾きます。
ゴム引きの雨ガッパみたいなものです。生地を樹脂で覆ってしまうので、透湿効果は望めません。暑い時期はレインウエアの中はベタベタになりがちです。
撥水タイプのレインウエア
最近のレインウエアは透湿撥水素材がほとんどです。
『撥水』は、生地の上にフッ素などで微細な突起を作って水を弾きます。
ハスの葉(ロータス)を真似た技術で、ロータス効果といいます。
『撥水』は生地の表面をツルツルに加工し、水を弾くようなイメージですが、実際は違います。
実際は表面にミクロン単位の無数の突起を作って水を弾いてます。

突起の間に水が入り込めないほど小さな突起があると、水は突起に支えられて浮きます。浮いて表面張力で丸まるので生地が濡れないのです。
ハスの葉は決して濡れません。
水が丸まって流れ落ちてしまいます。
微細な突起と水の表面張力で撥水することを『ロータス効果』と言います。
ハスの葉(ロータス)の構造をマネした技術です。
突起の間に水が入ることがないので、透湿構造を作れるのです。

レインウエアの手入れ
レインウエアが汚れると
レインウエアに皮脂・水垢・油汚れなどが着くと、表面の突起が役に立たず、撥水(表面張力)が働きません。
折り畳んだレインウエアの折り目部分は、表面の突起が潰れてしまうので、これもまた撥水が働きません。
水を弾けず、ベターーとなってしまいます。
汚れが邪魔をして、透湿も働かなくなります。
レインウエアを使ったら、『使用するたびに洗う』のが推奨される理由はここに在ります。

レインウエアは、付属の小さな袋に入れようとすると、小さく折り畳んでギューギュー押し込むことになります。
これは、表面の突起を潰してしまう。
100均で大き目の袋を買って入れ替えるのがおすすめです。
レインウエアの品質表示タグ
レインウエアのタグに付いてる表示に従って洗うのが本筋です。
- 水温
- 手洗い指示
- ドライクリーニング
例えば、若気の至りで買ったこのレインウエアは安物だったせいか全てバッテンが付いており洗えません。どうしろと言うのでしょうか?

こちらのノースフェイスは、普通に洗えます。
ブランド料に高いお金を払う気は無いけれど、値段は値段だと悟った。
ゴアテックスの名前に惹かれて買ったレインウエア。

このNORTH FACEで、透湿の威力にひれ伏した
夏はレインウエアの中がムンムン・汗ダラダラが当たり前だったけど、これはウソのようにサラサラなのです。
ヘルメットの中で叫んだ。
なんじゃこりゃ?
GORE-TEX恐るべし。
これ以降、ハイテク素材にはすっかり目が無くなってしまった。
夏は冷感素材、冬は発熱素材。
次は何が出てくるのだろう。
レインウエアの洗い方
品質表示に従って洗うのが筋ですが、クリーニングに出すのも何なので自分で適当に洗うのもアリ。
当然、自己責任です。
洗濯機で洗う
洗濯ネットに入れて、手洗いモードで洗います。
撥水性能を傷つけにくいことをうたった、専用の洗剤もあります。
口コミでの評判もイイ。
脱水すると、洗濯機が有り得ないほど揺れて壊れそうになるのでやめよう。
水を通さないので当たり前です。
洗濯が終わったら、軽く絞って陰干しです。
レインウエアを着たままシャワー

洗濯機で洗うなんて面倒だ!
そんな漢なら、レインウエアを着てお風呂に入り、シャワーで洗うのがおすすめです。
面倒な手間がないので、ツーリングから帰って来て直ぐに洗える。
後で洗おうなんて考えてると、洗い忘れてしまう。
いつも使ってるボディソープとか、固形石鹸で十分です。
体を洗うように隅々まで洗って、シャワーで洗い流そう。
家族には引かれるけれど、おすすめです。

突起を復活させる
洗って汚れが落ちても、
折り畳んだり、汚れたレインウエアは、突起がダメージを受けています。
そのままだと、撥水性能が落ちてます。
押しつぶされた突起をもう一度立たせる必要があります。
熱を加えて立たせます。
熱を加えるには3つの方法がありますが、『高温乾燥機』がおすすめです。
- アイロンで復活
やり過ぎると穴が開く、加減が難しい - 高温乾燥機で復活
乾燥機に突っ込むだけ - ドライヤーで復活
チョットずつしかできないので面倒
家に乾燥機が無ければ、洗濯屋さんで乾燥だけしててもイイ。
あなたが完璧主義者なら、撥水スプレーをした後に乾燥機に入れると完璧です。
新品の頃の撥水がよみがえる。
汚れを落とさずに、撥水スプレーだけ振りかけても
何の意味もありません。
洗おう。

ヨーグルトのパッケージにも撥水
森永のヨーグルトのパッケージのフタには、ロータス効果が使われてます。
フタの裏に微小な突起を作り、ヨーグルトがフタにくっつくのを防いでます。
フタについたのをスプーンでこそげとり、お行儀が悪いと言われずに済む。
他のヨーグルトと比べてみよう。


バイクのレインウエア手入れは、洗濯と高温乾燥
- レインウエアは、使うたびに洗う
着たままシャワーがおすすめ - 洗ったら、高温乾燥する
- 撥水が物足りないなら、撥水剤をつかう
汚れたまましまい込むと、雑菌が繁殖してせっかくのレインウエアが台無しです。
撥水が効いて水玉が流れるレインウエアは、雨のユウウツを和らげてくれます。
楽しいバイクツーリングも雨だと楽しさ半減ですが、
辛い思いをしたツーリングほど
記憶に残るのも確かです。
雨の日は安全運転で行こう。
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