雨の日にバイクに乗るのが好きな人は居ないと思うけれど、
通勤・通学やロングツーリング中であれば、乗らない訳には行きません。
滑って転んでしまわないよう、雨が侵入してきてベタベタにならないよう、
雨の日の注意点、バイクの装備・ライダーの装備の雨対策についてご紹介します。
雨のバイクは危険が一杯
滑り易いので、とにかくマージンたっぷり
雨の日は滑り易い。
普通の道路でも危ないのに、橋のつなぎ目の鉄の部分とか、マンホールはツルツルです。
バンクした状態で出くわすと、身が縮みます。
前輪を取られたら成す術が無いので、ラインを変える余裕が無ければ祈りながら加減速せずにやり過ごすしか有りません。
「何が有っても大丈夫なように 」 という訳にはいかないけれど、
晴れた日の倍は速度マージンをとって乗ろう。
見にくい・見られにくいので、とにかくマージンたっぷり
雨の日は、ヘルメットのシールドが雨でぬれて歪んで見えたり、雨粒が邪魔で見にくい。
傘を差して歩いている人も、傘と雨音でバイクに気づかなかったりします。
前を走る車が急ブレーキを踏んだ時も、晴れた日のような距離では止まれません。
歩行者・自転車を追い抜くときは、
晴れた日の倍の車間マージンをとって追い抜こう
車の後ろを走る時は、
晴れた日の倍の車間マージンをとって走ろう
PCXの雨対策装備まとめ3選
装備していて良かったと思える、雨の日に役立つPCXの装備はこの3つです。
1.タイヤ
PCX125は MICHELIN CITY GRIP が標準タイヤです。
PCX150は、IRCです。
大人の事情とは思いますが、PCX150のタイヤは早めに CITY GRIP に履き替える事をすすめます。
乗り心地と雨の日のグリップ安心感の違いに驚きます。
2.スクリーン・バイザー
ロングスクリーンを付けて走っていると、濡れる部分は限られます。
肩より上と足元しか濡れません。
少し伏せるような体勢を取れば、スクリーンの陰に隠れて濡れずに走れます。
フロントスクリーン
ホンダ純正オプションのスクリーンは、日本はボディマウントシールドですが、タイはH2C。どちらも純正オプションなので取り付けや品質に懸念は有りません。
どちらにするか悩みます。防風性能はボディマウントで見た目はH2C。
サイドバイザー
PCXは、全面サイドがえぐれた形状です。また、足元フラットで無い事もあり、サイドからの雨が足元に掛かります。
フロントスクリーンに加えて、サイドバイザーを追加すれば、このサイドからの巻き込みが抑えられます。
併せて読みたい:
「 PCXをロングスクリーンへ交換する方法!極楽が待っていた 」
「 PCXの足元防寒対策は、サイドバイザーかレッグカバーか? 」
3.ABS
バイクにABSが有れば、転倒するシーンの多くは救えます。
現行PCXは、150ccはABSと昆布ブレーキを選択可能です。125ccはコンビブレーキのみでABSを選べません。
125cc超はABS必須という法規制のためですが、125ccもABSを選択可能にして欲しい。
PCXの数少ない弱点の1つは、125ccでABSを選択できない事です
ライダーの雨対策装備まとめ4選
1.ヘルメットの視界確保
雨の日は、ヘルメットシールドの外側は雨粒がついて見ずらい。
ヘルメットの内側は息で曇って見ずらい。
中からも外からも対策が必要です。
ヘルメットシールドの外側
シールド外側の雨弾き剤は、色々試しましたがこれに落ち着きました。
他の商品と同様に持続性は有りません。1日雨に降られたら塗り直しが必要です。
しかし、効果は抜群です。
50~60Km/hに達すると、シールドの雨粒がスーッと流れていくのは何度見ても快感です
撥水効果の高いものは夜間にギラツキがちですが、これはスッキリ見えます
ヘルメットシールドの内側
ARAI、SHOEI、KABUTOのヘルメットであれば ピンロックシートで息対策が出来ます。
ヘルメットに適合したピンロックシートをシールド内側に張れば息で曇る事は無くなります。
ピンロックシートのために3社以外のヘルメットが選べない、とすら言える。
メガネの曇り
ヘルメットシールドを対策してもメガネライダーはメガネの曇りが大敵です。
メガネの曇り対策はアンチフォッグ。この記事が詳しい。
「バイクのヘルメット内でメガネが曇るのは、アンチフォッグ で解決した 」
2.レインウエア
4~5万円する高級ゴアテックスレインウエアを、2,3年で買い替えられる人は読み飛ばして下さい
それが出来ればベストです。
それが勿体ないと思う人向けのレインウエア選びについて紹介しています。
レインウエアは、初期の撥水性能が長続きしません。
- 雨で汚れたレインウエアの泥・砂は、ヤスリのように表面を削ってしまします。あっという間に撥水せずにベタつくようになります。
- お尻部分のレインウエアは、 体重で押し付けられてシートで擦られ、我慢できず染みて来ます。
- 「雨は通さないけれど、ムレ蒸気は通す」はずの透湿素材でも、夏の噴き出る汗には勝てずベタつきます。内側が汚れると透湿性能はガタ落ちです。
高価なレインスーツを買っても、2,3年でダメになります。
また、衣料の新素材開発は凄まじい。 耐水圧:20,000mmで透湿な素材や、発熱素材など、性能が高くて安い素材がどんどん出て来てます。
頑張って買ったレインスーツの性能が、来年は新製品の半分の性能かもしれません。
レインスーツに、『高級品は長く使える 』は当てはまらない
1万円以下のレインスーツを、2,3年で交換した方が満足できます
痛みやすいズボンだけ交換すれば、4,5年は行けます
バイク用品を価格破壊したワークマンの出番です
5,800円でこれでは、売れるはずです。

3.防水グローブ
夏場は、防水グローブが無くても構いません。
手が濡れたって、だから何か?
普段使いが革グローブならば、グローブが雨で痛む方が心配だったりします。
濡れても操作性が損なわれない、化繊グローブを雨用に忍ばせておこう。
冬は、冷たい雨で風邪ひくし、雪に変わったら大変です。
冬の雨は電車をすすめますが、それでもバイクを選択するならこちらです。
「PCX ハンドルカバー 」
4.防水シューズ
PCXはシフトの必要が無いので、ライディングシューズ以外の選択が可能です。
だからと言って、濡れても平気なビーチサンダルはダメ。
万が一の転倒に備えて、くるぶしなどは覆ったハイカットな防水シューズを選びましょう。
アサヒトップドライ
世界も認める品質のMade in Japan
- 日本製
- ゴアテックス
- 滑り難いガラス繊維配合ソール
- 脱ぎ履き楽々ファスナータイプ
堅い会社でなければ、カジュアルにも、ビジネスにも使えます。
死角が有りません。雨が待ち遠しくなります。
PCXの雨対策 まとめ
雨のバイクは危険が一杯
- 晴れた日の倍は速度マージンを取る
- 晴れた日の倍の車間マージンを取る
PCXの雨対策
ライダーの雨対策
- ヘルメットシールドに撥水剤、ピンロックシート
- レインウエアは消耗品と割り切って2,3年で替える
レインウエアはワークマン 3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS - 化繊グローブ
- 防水シューズで雨も快適に
雨のバイクは、危険が一杯です。
アイテムでサポート出来る部分は積極的にアイテムを使って、運転に集中しよう。
また、万が一のため保険は厚めに掛けておいた方が安心です。