雪さえ積もらなければ、冬でも温かくしてバイクを楽しむ事が出来ます。
しかし、雪が積もり路面が凍るとバイクに乗る事は出来ません。春までバイクはお預けです。
春の雪解けとともに気持ち良く走り出すため、大事なバイクをしっかり冬眠させてあげよう。

バイクを春まで
良い状態のままにするには
どうすれば良いの?
そんな疑問を解消します
冬眠に失敗すると、春になってもバイクが起きてくれません。
バイクを冬眠させる前にする事まとめ16選
- バイクを洗車する
汚れたまま長期保管すると、汚れがこびり付いて取れなくなってしまいます。
しばしの別れの前に洗車して綺麗にしてあげましょう。 - ガソリンを満タンにする
ガソリンタンクに空間があると、冬の間に結露してサビます。
満タンにして、空間を少なくしておきます。 - フューエルワンを燃料に添加する
フューエルワンは、ガソリンに添加する事で燃料系統の清浄・防錆・潤滑を行ってくれます。冬眠中にタンクが錆びたり、燃料がガム化して詰まったりするのを抑止するのです。
冬眠アイテムのイチ押しです。これを入れるのと入れないのでは冬眠明けの状態が全然違います。冬眠明けにエンジンが動かない理由の大半はガソリン劣化なのです。
1%相当量が適正値です。1本200mlなので10Lタンクなら半分入れます。
信頼のワコーズです。高いものではないので、ここは惜しまない。 - オイル交換する
オイル交換には、冬眠前派と冬眠明け派がいます。
冬眠中にオイルスラッジが固着するのを防ぐ意味で、冬眠前をおすすめします。もちろん冬眠前後ともに交換するのがベストです。 - 各部をグリスアップする
ワイヤー類や可動部をグリスアップして、冬眠中にサビて固着するのを防ぎます。 - スイッチに防錆剤をスプレー
同じく、ウインカー、スターターなどのスイッチに浸透防錆剤を塗布してサビ防止します。 - チェーンに注油する
チェーンの1コマ1コマに注油します。また、チェーン表面を油引きしてオイルでコーティングしておきます。実際に走る事は無いので、エンジンオイルなどでも代用できます。 - 金属面を油引きする
冬眠中にサビないように、オイルを布にしみこませてスポークや未塗装金属面などを拭きます。オイルの膜で空気を遮断してサビを防ぐのです。ワックスやコーティング剤より効果が長持ちします。 - クーラント交換
劣化したクーラントは凍結する可能性が有ります。エンジン内部でクーラントが凍結膨張するとエンジンに大ダメージを与えます。新しいクーラントに交換しておきましょう。 - バッテリーを外す
冬眠中に上がってしまったバッテリーは充電しても本来の性能を発揮できません。
車載状態で定期的に充電できる環境であればバッテリーを外すのは不要です。
そうでない場合は、バッテリーを外して部屋で定期的に充電管理します。 - タイヤに空気を満充填する
タイヤが変形したりひび割れるのを防ぐため、空気圧は規定より10%程度多めに入れておきます。 - センタースタンド、メンテナススタンドでタイヤを浮かす
タイヤ変形を防ぐため、可能であればタイヤを浮かせて冬眠させます - ギアはニュートラル
ギア固着を防ぐため、ニュートラル状態にしておきます。 - マフラーに新聞紙を詰める
マフラー内部に湿気が入ってサビるのを防ぐため、新聞紙やタオルを詰めておきます。 - バイクカバー
最後にバイクカバーを掛けます。出来れば地面がコンクリートで屋根がある場所で冬眠させましょう。冬眠中は湿度が一番の大敵です。
雨が当たる場所であれば、バイクカバーを掛ける前にバイクの下からブルーシートでバイクを包んでしまいます。下から湿気が入り込むのを防止します。バイクカバーの詳細は、ここです。
『バイクカバーのおすすめは、耐熱の巾着型』 - 任意保険を最低条件にする
バイクの冬眠中はバイクに乗らないので、任意保険の人身傷害、搭乗者傷害などを最低条件に変えて保険料を節約します。
秋に解約して春に任意保険に入り直す事も考えられますが、それでは等級が引き継げません。
補償内容を最低にする方が節約できます。
春になったら、補償内容を戻し忘れないようにしましょう。決して最低のままバイクに乗らないで下さい。

バイクを冬眠中にする事まとめ4選
- バッテリーを充電
外したバッテリーを定期的に充電し、完全放電させないようにします。 - バイクカバーを取ってひなたぼっこ
天気のいい日にはバイクカバーを外して、日当たりの良いところまで持ってきて干しましょう。
干して乾燥させてサビを防ぐとともに、バイクを引き回す事で、サス、ブレーキなどを動かして硬化を防ぐ意味もあります。 - タイヤを回して接地面を変える
ひなた干しが叶わないなら、時折タイヤを回して接地面を変えてやります。
接地面を変える事で、タイヤの変形を防止します。 - エンジンは掛けない
たまにはエンジンを掛けて、暖気した方がエンジンに良い気がしますが、エンジンは絶対に掛けないで下さい。
・エンジンが温まり切るまで暖気しないと、却って結露して水分が残ってしまいます
・回転数を上げないと全体にオイルが回らないので、暖気の意味は薄い
・サイドスタンドでアイドリングすると、片側にオイルが回らない
バイクの冬眠明けにする事まとめ10選

- 洗車
冬眠中に溜まったホコリを洗い流しましょう。
オイル漏れ、ひび割れ、ゆるみなどの発見にもつながります。 - プラグを外してプラグホールからオイルを垂らす
エンジンオイルが落ち切った状態なので、いきなりエンジンを掛けるとシリンダーが傷つく可能性があります。プラグホールからオイルを垂らした後、プラグを外したままクランキングさせてオイルを回しておきます。 - チェーンオイルの入れ替え
冬眠用にチェーンに入れたオイルを、走行用のチェーンオイルに入れ替えます。 - タイヤに空気を満充填する
冬眠中に抜けた空気圧を適正値に戻します。 - オイル交換(better)
冬眠前にオイル交換してますので、割愛可能です。しかし、冬眠中に結露して水分を含んでいるため再度オイル交換した方がより良い事は確かです。 - プラグ交換 (better)
高い部品でもないので、新しいプラグに変えてリフレッシュします。 - グリスアップ
冬眠用に塗りたくったグリスは汚れを呼ぶので、適正量を塗り直します。 - バッテリーをバイクに戻す
満充電の状態である事を確認しておきます。 - エンジンを掛ける
一番緊張する瞬間です。
万一、エンジンが掛からずに異音がする場合は、エンジン内部がサビついている可能性があります。バイクショップに相談しましょう。 - 一般的な点検を行います。
ネンオシャチエブクトウバシメ
ネン・・・燃料は異常無いか
オ・・・オイルは適量か
シャ・・・タイヤ空気圧は適正か、ひび割れは無いか
チエ・・・チェーンの遊びは適正か
ブ・・・ブレーキは効くか、 フルードの色は適正か
ク・・・クラッチの動き、遊びは適正か
トウ・・・灯火類のチェック
バ・・・バッテリーは充電済みか
シメ・・・締め付けネジに緩みは無いか
念のため、冬眠明けのタイミングでバイク屋さんに診てもらうと安心です。

バイクの冬眠方法・冬眠明け方法 まとめ
バイクは乗るのが一番大事なメンテです。
乗らないと劣化が進んでしまいます。
それなりの準備をして、バイクが良い状態のまま春を迎えられるようにしましょう。
自分でやるのが難しいと感じたのならば、春までバイクショップに預かっておらうのも手です。
春になってエンジンが掛からないと後悔しても、もう遅いのだから。
