バイクのオイルは、信仰です。
- グレードの高いオイル教
- 交換頻度が大事教
互いが信者の獲得に奔走している。

グレードと交換周期
どっちが正しいの?
そんな疑問を解消します。
色んな流儀があるけれど、これを守っておけば大丈夫。
バイクのオイル交換頻度
どれくらいの頻度でオイル交換するのが良いのか?
メーカー指定のオイル交換頻度
ホンダのメンテナンスノートには、オイル交換頻度が記載されてます。
空冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降3,000kmまたは1年毎 |
126cc~250ccの水冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降6,000kmまたは1年毎 |
251cc以上の水冷車 | 初回1,000kmまたは1ヵ月 以降10,000kmまたは1年毎 |
排気量が大きくなるほど交換周期が長くなるのは、常用回転数が低くなるから。
小排気量は高回転を使いがちなので、同じ距離を走ってもオイルを酷使します。
それにしても、3,000km毎と一般的に言われてますが、それの倍以上です。
バイク好きの感覚からすると、周期が長すぎる気がします。
最悪でも、といった値と捉えよう。
オイル交換の目安
距離で交換周期を決めるのでは無く、季節で交換するのがおすすめ。
- 春に交換
バイクシーズンになる前に、冬に結露したオイルを交換する - 秋に交換
ひと夏酷使したオイルを交換する
一般的な使い方が前提です。
年間10,000km以上乗るヘビーユーザーは、きっとこだわりがあるはず。
本人に任せます。
ちょい乗りが多かったり、高回転を多用する乗り方の場合は、
秋の終わりにもう1回交換した方が良いかもしれない。
シビアコンディション
- 短距離走が多い
1回の乗車が10km程度の通勤・通学などの用途。
エンジンが十分温まらないため、エンジンオイルが結露し水分を含みやすい - 高速走行が多い
エンジンが高回転で使われることが多く、オイルの粘度に厳しい
オイル交換しないと
エンジンオイルは、何のために入っているのか?
それを考えるとエンジンオイルの交換をサボるとどうなるか解ります。
エンジンオイルの役目は5つ
- 潤滑
- 洗浄
- 冷却
- 密封
- 防錆
この中で、特に大事なのは潤滑と洗浄です。
潤滑出来なくなる
オイルが劣化すると、エンジン内でピストンが滑らかに動けなくなる。
摩擦が大きくなるので、まず燃費が悪くなります。
その内、シリンダーに傷がついて混合気の圧縮が出来なくなり
エンジンが動かなくなる
取り返しがつきません。
洗浄出来なくなる
オイルが劣化すると、エンジン内の汚れを除去できなくなります。
汚れが溜まると、次にオイルを変えてもこびり付いたままになる。
本来の性能が出せなくなる。

オイルのグレード
オイルのグレードは基本的には3つグレードに分かれる
- ベーシックな鉱物油
原油を精製して作られる
安価だが、普段使いには十分 - 部分化学合成油
鉱物油と化学合成油を風て作る - 化学合成油
原油から限りなく不純物を取り除て作る
高価だが、均一で不純物が無いため、性能が高く酸化し難い
高回転を多用するスポーツ用途
一般的には、高価な化学合成油を使った方が、エンジンには優しい。
街乗りに化学合成を使っても、ネガは無い。
逆にサーキットで鉱物油を使うと潤滑不足でネガが出る
どのグレードを選べば良いのか
財力があるなら、化学合成油を3,000km毎に変えるのが正解。
気になるなら、1,000km毎でも構いません。
そうもいかないから悩ましい。
9,000km毎のコストは同じです
どっちを選びますか?
- 1,000円/Lの鉱物油を3,000km毎に交換
- 3,000円/Lの化学合成油を9,000km毎に交換
普通は、鉱物油を選びがちです。
性能は落ちてもフレッシュな方が良い気がします。
しかし、実際は化学合成油を選んだ方がエンジンには優しい。
排気量や走り方にもよりますが、
- 鉱物油は『安物買いの銭失い』
- 化学合成油は『腐っても鯛』
このあたりは信仰ですから、あなたの信じる方法で構いません。
『グレードの高いオイル教』の要素が高くなっているだけです。
あなたが『交換頻度が大事教』ならその教義に従おう。
キリストとブッタに上下は無いのです。
唯一、言えるのは
安価なオイルといっても無名なものは避けた方が良い。
粗悪なオイルによりエンジンにダメージを与えては元も子も有りません。
4輪用の怪しげなオイルを流用するのは止めた方が無難。
ホンダのオイルには、G1~G4、スクーター用のE1,S9が有ります。
まずは、この中から選ぶのが無難です。
財力やシビアコンディションの状況に応じて、
『今回は、G1で我慢してくれ、次回はG2にするから』 とか。
G1:ベーシックな鉱物油
G2:部分化学合成油
G3:部分化学合成油
G4:化学合成油
E1:スクータ用 ベーシックな鉱物油
S9:スクータ用 部分化学合成油
オイル交換費用
オイル交換する方法によって費用が変わるのであれば、オイル交換周期に影響します。
オイル交換の方法別に、費用を確認しました。
結果、自分でやっても用品店でやっても費用に大差有りません。
自分で交換
アマゾンなどの通販で20Lドラム缶でオイルを買って、自分で交換。
この3つが確保できる環境であれば自分でオイル交換できます。
- ドラム缶を保管できる場所
- ソケットレンチとかの工具
- 作業場所
自分で交換するが一番安い。
一番効くのはオイル代です。
オイルはまとめ買いすると圧倒的に安くなります。
例えば、ホンダのG1。
1Lだと900円、20Lだと12,000円と3割引きになります
バイク用品店で交換
バイク用品店では2りんかんで交換がおすすめ。
初回は1,650円/年、2年目からは825円/年でオイル会員になると、オイル代だけで工賃0円で何回でもオイル交換して貰えます。
自分でやる手間を考えると、納得できる金額です。
自力交換との差
1回2Lのオイルを使い、年3回オイル交換すると、
2L*900円*3回 +825円 = 6,225円/年。
年6L使うと3年で18Lとなり、自分で20L缶を買うのと大体同じになる
6225円×3年=18,675円。
20L缶12,000円との差は6,000円で、年に直せば2,000円です。
2,000円/年の差額で、
オイル交換の手間や廃油の処理やオイル保管場所確保から解放されます。
オイル代がアマゾンと同じという事は無いが、大差ないので誤差とします。
土日にオイル交換を依頼する場合は予約必須です。
けれど、用品を物色している間にオイル交換が終わる。
楽すぎです。
この差額なら十分納得できます。
ディーラーで交換
バイク購入時に、メンテパックに入れます。
半年毎の定期点検時にオイル交換して貰えば工賃は0円(パックで払い済み)です。
オイル代は定価ということは無いと思うけど、それなりに結構な値段の気がする。
メンテパックに入っていないとすれば、工賃が怖くてディーラーには近づけません。
定期点検・車検を受けるついでに、 バイクの調子をプロに見て貰うのはいい。
車検の無いバイクでも、たまにプロに整備して貰うと、驚くほどシャキッとします。
少しづつ劣化するので、自分では気付かないけれど、さすがにプロは違います。
プロのアドバイスをもらうために、たまにはディーラーでオイル交換も良いかもしれない。
オイル交換のつもりで出かけて、新車を契約してしまうこともある。

まとめ
高いオイルを入れると、エンジンが滑らかに回る気がします。
レスポンスが良くなった気がします。
音も静かになる気がいます。
多分、自己満足です。
ブラインドテストで違いが判る人は稀でしょう。
けれど自己満足でもバイクを大事にする気持ちの問題です。
頑張ってくれたバイクには、良いオイルを奢ってあげよう。
オイルを変えて、洗車をすれば、また愛着が湧いてきます。
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