散歩用にMTBを持ってます。
そのMTBには、生意気にディスクブレーキが付いてます。
先日、そのブレーキのブレーキパッドが寿命になったで交換しました。

たかが自転車のディスクブレーキと
侮ってませんか?
『油圧 対向4POT』。
PCXの片押しブレーキよりハイスペックなのです。
MTBの油圧対向4POTディスクブレーキ
MTBのフロントディスクブレーキ
シマノ XTグレードの「BR-M755」です。
シマノ初の油圧ディスクブレーキ。
10年前の発売当時は奪い合いになった逸品です。
当時としては画期的な対向4POTを採用し、そのスペックで世間を驚かせました。
片押しと対向のちがいは>>>ここに

ブレーキパッドを外すと、小さなピストンが2つ並んでるのが見えます。

上が新品のブレーキパッド、下が使い古したブレーキパッドです。

良く見るとバックプレートまで削れてます。
「キーキー」鳴るはずですね。
ローターにそれほどダメージが見当たらないのでセーフということにしておこう。

パッドの大きさ
パッドのサイズは、ボールペンと比べると解り易い。
指の先ほどの大きさで、バイクのブレーキパッドと比べるとオモチャのよう。

運動エネルギーは、F=1/2mV2 なので
- バイクは、バイク200kg+人60kgで 260kgがMAX 100km/h
- MTBは、バイク20kg+人60kgで 80kgが MAX 40km/h
と仮定すると
バイクはMTBの20倍の運動エネルギーになります。
両者のブレーキパッドの大きさを比べると、
20倍くらいなので、イイ線いってます。
注:摩擦力は面積と関係無いとか、子供みたいな反論は受け付けません
MTBのリアディスクブレーキ
リアも同じく、シマノ XTグレードの「BR-M755」です。
生意気にパッドピンも付いてます。

リアはピストンが結構汚れてますが、面倒なので見なかったことにします。
パッドもまだ残ってたので、チョット磨いて元に戻します。

リアのブレーキはあまり使わないので、これでOK。
MTBもピストンの揉みだしはしません。
揉みだしが要らない理由は>>>ここに
ブレーキパッド交換終了です。

ついでに、ブレーキオイル交換は?
自転車の油圧ブレーキはオイル交換がトンデモなくド面倒です
ブレーキケーブルが細いので空気が抜け辛く、
タッチが出るまで死ぬほど時間が掛かるのです
メンテが下手なだけかもしれませんが、面倒なので見なかった事にします。
最後にフクピカで全体を磨いたら
メンテ完了!
これでまた、しばらく楽しませてくれるでしょう。
水なし洗車なら>>>こちらに
自転車のヒエラルキー
バイクの世界では、排気量のヒエラルキーが幅を利かせています。
125ccバイクはハーレーが後ろから来たら
端に寄って、正座して道を譲らねばなりません。
冗談でなく、
本気でそう考えているハーレー乗りが居るから困る
一方、自転車の世界ではホンダ・ヤマハにあたるCOLNAGO、Pinarelloと言ったフレームメーカのヒエラルキーとともに、コンポがヒエラルキーを作ってます。
コンポとは、ブレーキレバー・変速機・クランク・チェーンなど
フレームに付ける部品のこと。

ロードバイクではシマノとカンパ、2つのコンポメーカーがしのぎを削ってます。
一方、MTBはシマノ(SHIMANO)の独占状態。
シマノは日本のメーカーで、ご推察の通り「島野」さんが起こした会社です。
MTBのコンポは、レースで使われるような最上級の「XTR」から街乗りナンチャッテMTBで使われる普及品の「tourney」まで多くのグレードが有ります。

週末サイクリングに「XTR」が必要とも思えませんが、
そこは週末ツーリングにリッターSSを使うのと同じです。
趣味のものに必要とか、使いこなすとかは関係有りません
XTRをチョット足している
という訳で?
このMTBにも、自転車の顔と言えるチェーンリングに最上級の「XTR」を使ってます。
財力の関係で、「XTR」と「XT」のミックスコンポで組み立てました。

通常、自転車はコンポのグレードを揃えます
「XTR」で組むなら
- ブレーキレバー
- 変速機
- クランク
- チェーン など
全てのパーツを「XTR」で揃えるのが普通です。
ブレーキは「XT」、クランクは「XTR」のようにグレードを混ぜることを『ミックスコンポ』と言い、邪道とされてます。
これもヒエラルキーの一つかもしれません。
最近のMTBコンポ
ブレーキパッド交換のため、久々に自転車関連のサイトを眺めて驚きました。
時代はアッという間に変わってます。
昔は、前3速×後9速=27速のギアが標準でした。
今は、前2速×後12速=24速なのですね。
自転車はバイクと違い、出力が足だけなのでパワーバンドが狭い。
細かくギア比を変えないと効率よく走れません。
それにしても、後ろ12速とは驚きです。
27でも24でも同じで、素人に使いこなせるとは思えませんが
そこは、「趣味のものに・・・・」(既出)
「ギアの多さでカバー」という理屈からすると
バイクも排気量が小さくなるほどギアが増えても良さげですが
現実には小排気量は4速とか5速とかで、ギアが減ってる。
コストですか?
MTBのディスクブレーキはPCXよりハイスペック まとめ
以前、バイクを降りていた時期にハマっていたのが自転車です。
当時は、MTBブームだったのでMTBで山に入ってコーヒーを飲んでました。
MTBがバイクに変わったけれど、やってるは今も大して変わってません。
これは、
成長していなのだろうか?
アイデンティティを維持してるのだろうか?
※メンテ後、試走の名古屋港にて著者近影
芥川賞作品のような、このコメントを1度やってみたかった
