ブレーキキャリパー片押し/対向、1ポット/2ポットって何が違うの?

Brake caliperメンテ・カスタム

バイクのディスクブレーキには、色々な種類があります。

  • 片押し・対向
  • 1pot・2pot・3pot・4pot

片押より対向の方が、良く効くの?

ポット数が増えると、何が嬉しいの?

そんな疑問を解消します。

ディスクブレーキは、頭が良い人が作ってます。

地上の星ですね。

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ディスクブレーキの効きの絶対値に差異なし

片押しでも対向でも、1ポットでも6ポットでも、

どれでも十分な制動力は有ります (メンテしてれば)

『片押し1ポット』でもジャックナイフ可能。


違うのはフィーリングとハッタリ

『片押し1ポット』より、『対向6ポット』の方が凄そうなのでハッタリは効きます。

違いが判る漢なら変えても良いけれど、まずはメンテして性能を引き出すのが先。

片押し/対向の違い

片押し・対向キャリパーの違いは構造の違いからくるフィーリングです

制動力に差はありません

片押しキャリパーの構造

片押しはピストンが片方にしかありません。

もう片方は壁になっているだけです。

単純に片側から押すだけだと、ローターが歪んでしまう。

そこで賢い人は考えました。

ブレーキキャリパーをフローティングすれば

 

良いんじゃない?

キャリパーを左右に動くようにしておきます。

キャリパーを左右に動くようにします

すると、ローターを押す力の反作用でキャリバーが左右に動いて

反対側のブレーキパッドが引き寄せられます


これで、ローターを歪めずに挟めます

下のGIFが解りやすい。

photo by ADVICS

考えた人は、地上の星ですね

ピストンを片側だけにするメリットは計り知れません。

  • コンパクト
  • 部品点数が少ない
  • 作りやすい
  • 安価

対向キャリパーの構造

対向キャリパーは、パッドの両側にピストンがあります。

ブレーキを掛けると両側に力が伝わって、両側からピストンが対向して出てきます。

左右で押す力のバランスが崩れると、パッドが歪んでしまいますが

パスカルの原理』で左右同じ力が加わるので安心してください

photo by ADVICS

対向キャリパーは片押しの2倍効くのか?

対向キャリパーは片押しキャリパーの2倍ブレーキが効きません同じです

片押しでも、反対側に反作用で同じ力が加わります。

また、ブレーキで止まれる距離は、タイヤの摩擦だけで決まります。

今時のディスクブレーキで、タイヤをロックできないほど制動力の無いブレーキは有りません。

もし出来ないなら、今すぐショップでメンテして貰わないと危険なレベルです。

制動力と対向・片押しは関係有りません

対向・片押しの違い

両者の違いは、『フィーリング』です。

フィーリングの違いは動作の違いからくる構造的な要因です。

片押しの動作

  1. ブレーキレバーを握る
  2. ピストンがローターに当たる
  3. 反対側のパッドが引き寄せられる
  4. 両側のパッドが当たって制動開始

対向の動作

  1. ブレーキレバーを握る
  2. 両側ピストンがローターに当たって制動開始

レスポンス

対向キャリバーの方が、ブレーキを握ってから制動が始まるレスポンスが早い

片押しは、構造上キャリバーが動く時間が掛かるのは致し方ありません。

また、片押しは片側パッドが当たってから反対側を引き寄せるまでの間は『片効き』の状態です。初期フィーリングが悪いのは仕方ない。

対向は打てば響くので、フィーリングがイイ

剛性感

対向キャリバーの方が、カッチリしている

片押しは、構造上キャリバーが動かす必要があるのでガタが出るのは仕方ありません。

ストロークも長いので剛性感は出しにくい。

対向はキャリバーを1つの剛体で作れるので剛性感は出やすい。

剛性感があるとブレーキの効き始めからジャックナイフまで、効き具合をリニアにすることが出来ます。

対向はカッチリしているので、フィーリングがイイ

放熱性

対向の方が放熱性が高い

対向は片押しに比べピストンが2倍です。

2倍のブレーキフルードに接しているので、2倍放熱し易いのです。

よって、2倍ペーパーロックになり難い。

ポット数の違い

ポット数とは、ブレーキキャリバーのピストンの数です。

1ポット(対向なら2ポット)

2ポット(対向なら4ポット)

黄色丸がピストンのイメージです。

2ポットは1ポットの2倍効くのか?

2ポッドは1ポッドの2倍効きます

ピストンの直径が同じなら、2ポッドは1ポッドの2倍効きます

けれど1ポッドでもタイヤの摩擦力を上回る制動力は出せる。

タイヤのグリップ限界以上の制動力が出ても意味は無い。

このため、実用としては1ポットと2ポットの制動力は変わりません

ディスクブレーキの制動力

ピストンの直径(面積)が同じなら、ピストンの数だけ制動力は高くなります。

制動力 = ローター半径 × ピストン面積 × ピストンの数 × 油圧

ローター半径

ディスクローターが大きいほど、制動力が大きくなるのは雰囲気で解ります。

photo by Amazon

ピストン面積 × ピストンの数 × 油圧

『パスカルの原理』ですね。

マスターシリンダの面積とキャリバーピストンの面積合計(ピストン面積×ピストンの数)の比は油圧の比に等しくなります。

  • マスターシリンダー 10mm2
  • ピストンの面積合計 100mm2
  • ブレーキを20kgFで押した

例えばこの場合は、ローターに 20kgF×100mm/10mm= 200kgF。

ブレーキレバーを操作した10倍の力がローターに掛かります。

実際の1ポット、2ポット

実際には、1ポットの場合はピストン直径が大きく出来るので、2ポットとほとんど面積は同じになってます。

1ポットと2ポットで面積は大差ない

面積が同じなら、ローターを挟む力も同じ。

1ポット、2ポットの違い

制動力に差が無いなら、何が違うかと言うとこの2つです

  • フィーリング
  • 見た目

フィーリングの違いは動作の違いからくる構造的な要因です。

見た目も大事な性能です。

フィーリング

1ポットはパッドの真ん中しか抑えられませんが、2ポット・3ポットと数が増えるとパッドのアチコチを押さえられるので、パッドを均一に押さえることが出来ます。

均一の力で押さえるとカッチとしたフィーリングが出ます。

ブレーキの効き始めからジャックナイフまで、効き具合をリニアにすることが出来ます。

見た目

最近はラジアルマウント4ポットが流行りです。

6ポットはあまり見掛けなくなりました。重厚長大なのかもしれません。

しかし、ポット数が多い方がカッコイイ

見た目も大事な性能です

2ポット

photo by Amazon

4ポット

photo by Amazon

6ポット

photo by Amazon

ブレーキキャリパー片押し/対向、1ポット/2ポット まとめ

片押し1ポットでも、公道での制動力は十分にあります

違いは、フィーリングと見た目です。
レスポンスや剛性感は対向・2ポットが優れています。

  • 片押し
    コンパクトで安価
  • 対向
    フィーリングがイイ(レスポンス・剛性感)
    放熱性がイイ


  • 1ポット
    安価
  • 2ポット
    フィーリングがイイ
    見た目がイイ


趣味でバイクに乗っている人にとって、
・必要十分
・使い切れない
こんな言葉は意味がありません
高性能なプロが使っている機材は、やはり手に入れてみたい。

ブレンボのロゴシールがあれば、売れそうな気がします

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メンテ・カスタム 足回り
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突然キャンペーンは終わるので、終わってたらごめんなさい。

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