雨の日にバイクに乗ると、バイクがドロドロになってしまいます。次の朝には泥汚れがカピカピになって、チェーンには茶色い錆が浮いてくる。
そんな時は、迷わずバイクを水洗いして、注油しよう。
雨に降られなかったとしても、バイクは汚れます。
排気ガスや、小さな虫の死骸がびっしりと付いてたりします。
そんな時も、水をジャブジャブかけて洗車してませんか?
洗車するよりフクピカでサッと汚れを取った方がバイクには優しいのです。
ツーロング後に水洗いしますか
良く晴れた休日のバイクツーリングは、
一週間で溜まった汚いものを吐き出してリセットするにはもってこいです。
バイクの心地よい排気音に包まれて、景色の良い場所へ向ったり、美味しいものを食べに行ったりして1日過ごせば、体は心地よい疲労感に包まれます。
楽しんだ後、無事に自宅までたどり着いて、『あー楽しかった』。
その後、水洗いする元気がありますか?
そのまま、次の週末まで汚れたままにしますか?
フクピカでサッ汚れを落としませんか?
水洗いの功罪
バケツに水を汲んでシャンプーを入れて泡立てたら、上から下へ バイクのを泡まみれにしていく。
その後、シャワーで隅々まで淡い流せば、愛車はピカピカです。
洗車好きな日本人にとって、楽しいひと時です。
けれど、水洗いは
- 必要な油分も洗い流してしまいます。
- 水が入ったらマズイところに水が入ってしまいます。
水洗いした後は、『軽く、近所を一周して水分を飛ばす 』 といいますが、飛びません。
熱や風が当たるところは乾くが・・
エンジンの熱が届く範囲は、蒸発します。走行風に当たるところは渇きます。
塩素入り水道水が渇けば、 ウォータースポットの出来上がりです。
水シミです。
水洗いで可動部などの必要なオイルも流れてしまいます。そのままだとギシギシ異音となり、適当に注油すると余分な油分が汚れを呼びます。
シャンプー洗車で以前のワックスコーティングは流れて取れます。再施工を忘れて空気に触れたままだと、あっという間にサビが浮いてきます。
奥に入り込んだ水は、乾きにくい
パーツの隙間やベアリングに水が入り込んでしまうと、乾燥させるのは困難です。油分と混ざりパーツの寿命を縮めます。

水なし洗車のすすめ
雨に降られてドロドロだったり、海の近くで潮風にさらされた時は、水で洗い流すべきです。
しかし、それ以外のほとんどの場合は、その日の内に汚れが固着する前にサッとふき取れば、簡単にキレイになります。
水を使うネガが無いので、バイクに優しいのです。

汚れたままふき取って、傷にならないの?

いきなりゴシゴシしなければ、気にする事は有りません。
傷の大部分は磨き傷です。触れる回数を減らした方が、傷は出来にくいのです。
昔の洗車は、洗車→水分ふき取り→ワックスがけ→ワックスふき取り、と4回も磨くため磨き傷がつく可能性が高かったのです。
最近は、ふき取りの要らないワックスや、水分ふき取りの不要なコーティング剤の登場により磨く回数と手間を省いてきました。
ワックス成分の技術革新も有ると思いますが、傷が付き難くなったのは磨く回数が減ったからです。究極のメンテは何もしない事だ、放置が一番という人もいます。
放置は極端としても、フクピカは汚れ取りとワックスを同時におこなうので、磨きは1回だけです。
使い方を間違えなければ、傷つく可能性は低いのです。
水なし洗車手順
気にする人は、毛ばたきでホコリを飛ばしてからにしましょう。
袋から1枚取り出して、綺麗にしたいところから順に拭いて行くだけです。
フクピカは水分をたくさん含んだ分厚いシートになってます。
- 1枚を4つ折りにする
- スクリーン メータパネル、カウルの順に軽~く拭きます。
傷つきやすい順です。最初は汚れに水分を含ませるイメージで、ふき取ろうとはしません。ふやけてからふき取ります。 - 汚れたら都度、きれいな面に変えて拭いて行きます。
- メッキパーツなど拭き忘れたとこが無いか確認します。
- 以上
軽く拭くだけです。
力を入れる必要は無い。
水分を含ませて柔らかくして拭き取るのがコツです。
エンジンやマフラーも拭いて構いません。どこでもOKです。最後は下回りを拭いて完成です。
1枚で大きなバイクも十分対応出来ます。お金持ちの方は2,3枚使って経済を回してください。
15分もあれば、水なし洗車完了!。
本当に軽く拭くだけで汚れが落ちてワックス効果でピカピカ艶々です。
メーカが言う『水はじき効果1ヵ月』というのは言い過ぎな気はしますが、一雨でダメになる事は無いので十分です。
PCXのシート下は大容量なので、フクピカも常備してます。

苦手な部位
フクピカも万能では有りません。油ギトギト汚れをきれいさっぱりするのは無理です。
チェーンから飛び散って後輪に着いたオイルなどは、パーツクリーナーなどを補助的に使った方が効率的です。
まとめ
バイクは、雨の日も走れるように作られているので、水で洗車してダメな訳は有りません。
エンジンやブレーキなどの構造物が、むき出しなので苦手なだけです。
車だって、ボンネットを開けて洗車する人はまず居ません。
リスクがあるのならば、危うきに近づかず。
普段はフクピカで済ませ、汚れが溜まってしまったら年に1,2回水洗い。
使い分けが大切。
ツーリングからか帰ったら、
バイクに感謝しながらきれいにしてやれば、愛着もひとしおです。
※フクピカにはいろいろな種類が有りますが、一番安いので十分です。