EVバイクは楽しいのか?メリット・デメリット17選【125ccから】 | PCXでGO!
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EVバイクは楽しいのか?メリット・デメリット17選【125ccから】

EVバイクのメリットデメリット メンテ・カスタム

脱炭素社会のため。

EV化まっしぐらの空気に満ち溢れてます。

バイクもEV化されるのは時間の問題。

EVバイクって、どうなの?


楽しいの?

そんな疑問を解消します。

デメリットの方が多いEV、楽しいかは微妙!

EVバイクのメリット

  1. 走行中にCO2を出さない
  2. 車検が無い
  3. 助成金が貰える
  4. 低速トルクが太い
  5. エンストが無いので立ちごけし難い


EVバイクのデメリット

  1. 脱炭素効果は、ほぼ無い
  2. エンジンが無い
  3. 振動が無い
  4. 排気音がしない
  5. 減速の回生エネルギーはほぼ回収できない
  6. ATになる
  7. 高回転でのトルクが薄い
  8. 部品点数が少ない
  9. 充電に時間が掛かる
  10. 燃費(効率)はガソリンと変わらない
  11. 航続距離が短い
  12. 充電できる場所が少ない

こんな内容を知って、スッキリしよう。

EV化のデメリットに比べ、メリットはショボい。


あくまで『現時点での評価』。

ショルダーバックのようだった携帯電話も、アッと言う間に進化しました。

同じように、EVバイクもアッと言う間に進化することに期待したい。

EVバイクは楽しいのか?メリット 5選

EVバイクは楽しいのか?メリット 5選
  • 日産 リーフ、アリア
  • Honda e
  • マツダ MX-30 EV

自動車では、国産のEVがもう走り始めてます。

盟主のトヨタも、EVに舵を切っている。


この流れにバイクも飲み込まれるのは、時間の問題です。

まずは、シティコミューターとして125ccがEV化されてくと思われます。

でも、バイクがEVになるとどうなるのか、あまり知られてません。

メリットデメリットを知って、流れに溺れないようにしよう。

メリットは5つ。

決定的なメリットが見当たらないのが痛い。

  1. 走行中にCO2を出さない
  2. 車検が無い
  3. 助成金が貰える
  4. 低速トルクが太い
  5. エンストが無いので立ちごけし難い

1.走行中にCO2を出さない

1.走行中にCO2を出さない

脱炭素のためにEV化するのだから、CO2が出ないのは当たり前ですね。

バッテリーでモータを回して走るので、何も燃やさない。

クリーンな乗り物になる。

ココだけ切り取ると、確かに地球にやさしい


2.車検が無い

車検が無い
モーター定格出力 道路交通法
(免許区分)
道路運送車両法
(車両区分)
最高速度 20km/h以下 不要 特定小型原動機付自転車
定格出力 0.3kW以下 原付1種 原付1種(50cc)
定格出力 1kW以下 原付2種 原付2種(125cc)
定格出力 20kW以下 普通二輪 軽二輪(250cc)
定格出力 20kW以上 大型二輪

EVバイクには、車検が無い

どんなに高出力モータを積んでも250ccクラス

車やバイクに関する法律には2つあります。

  1. 道路交通法
     ⇒ e-Gov法令検索『道路交通法』
       交通の安全を守る
  2. 道路運送車両法
     ⇒ e-Gov法令検索『道路運送車両法』
       車両の安全を守る

EVバイクも、これらの法に従って区分けされます。

道路交通法では、EVバイクの免許証制度は整備ずみです。

モータ出力に応じて、原1~大型二輪まで区分され、必要な免許が無いと乗れない。


しかし、道路運送車両法は、EVバイクの位置づけが整備出来てません。

250ccクラスが最大クラスになってます。

どんな大出力モータでも、250ccクラスになる。


だから、大型二輪免許が必要なEVバイクも車検は不要です。


EVバイクになれば、

車検があるから大型はチョット・・・

なんてことは、無くなる。

大型の整備の前に、20202年の国会で電動キックボードが正式に認められました

原付1種の下に、『特定小型原動機付自転車』といてキックボード枠が新設された



最高速度20km/hで、ヘルメット不要です

原付1種でも交通の流れに乗れないのに、その下のクラスが出来た

混乱は必至です


電動キックボードについては、ココ



3.助成金が貰える

助成金が貰える

EVバイクの普及促進のため、

ガソリンバイクとの差額相当の補助金が貰える

東京都の場合、

  • 原付1種 ・・・ 上限18万円
  • 原付2種 ・・・ 上限48万円

(公財)東京都環境公社 を引用


もちろん、EVバイクの普及が進めば助成金は無くなる。

助成金目当てなら、早い方が良い。

4.低速トルクが太い

4.低速トルクが太い
モータ出力特性図

※ 株式会社 五十嵐電機製作所 データを引用し、説明を追記

EVバイクは、モータが回ってないときが最大トルク

低速トルクのかたまりです

エンジンは、2~3,000rpmほど回さないと、トルクが出てこない。

けれど、モータは低回転ほどトルクが太いのが特徴です。

逆に、回せば回すほどトルクが落ちて来る。

(※上のモータ出力特性図を参照)


だから、停止中からの最初の1歩が力強い。

ハイブリッドは、良いとこ取り

そう考えると、ハイブリッド車はエンジンとモータの良いとこ取りのシステムです。

  • 低速・・・モータ
  • 高速・・・エンジン


両方の美味しいところを使ってる。


PCXハイブリッドのインプレはココ。



5.エンストが無いので立ちごけし難い

エンストが無いので立ちごけし難い

モータにはエンストがありません

EV車は低速トルクが太いので、エンジンのようにエンストしない。

モータにエンストは無いしね!

極低速になればなるほどトルクが出てきます。

だから、

  1. Uターン中に失速
  2. エンスト
  3. 立ちごけ


黄金のコンボが発動されることは無い。


立ちゴケ対策は、ココ



EVバイクは楽しいのか?デメリット12選

EVバイクは楽しいのか?デメリット12選


EV化の目的は、地球温暖化対策です。

CO2の排出を減らして

地球温暖化を防ごう!

しかし、CO2と地球温暖化の関係は良く分かってません。

CO2と地球温暖化の関係

日本物理学会誌 Vol.62 を引用

上の、『CO2濃度と海面水温の年変動グラフ』を見ると、

海面水温が上昇した翌年に、CO2濃度が上昇してます。

温度上昇が先でCO2濃度上昇が後

原因と結果が逆にも見える


偉い人の間でも、CO2と地球温暖化の関係は議論が分かれてるのが実情です。

けど、利権を求めてEV化は突き進んでます。

こんなにデメリットがあるのに。

  1. 脱炭素効果は、ほぼ無い
  2. エンジンが無い
  3. 振動が無い
  4. 排気音がしない
  5. 減速の回生エネルギーはほぼ回収できない
  6. ATになる
  7. 高回転でのトルクが薄い
  8. 部品点数が少ない
  9. 充電に時間が掛かる
  10. 燃費(効率)はガソリンと変わらない
  11. 航続距離が短い
  12. 充電できる場所が少ない

1.脱炭素効果は、ほぼ無い

1.脱炭素効果は、ほぼ無い

国土交通省 運輸部門における二酸化炭素排出量 を引用

二輪車のCO2排出量は、日本のCO2総排出量の0.1%以下です

誤差レベル


国土交通省によると、

  • 日本のCO2総排出量 ・・・ 11億800万トン
  • 二輪車のCO2排出量 ・・・ 72万トン

全体の0.1%以下でしかない。

二輪車がEV化しなくても、大勢に影響はありません。

二輪車(バイク)のEV化による脱炭素効果は、ほぼ無い。

2.エンジンが無い

バイクはエンジンに乗る、乗り物です

エンジンの無いバイクは、バイクか?

エンジンがモータに置き換わったバイクは、バイクと呼べるのだろうか?


現在でも、3輪トライクやスクーターをバイクの仲間と認めない人が居ます。


バイクとは何ぞや?

迷路に入って行きそうなので、止めておこう。

3.振動が無い

スターターを押すと、身震いして目を覚ますエンジンが愛おしい

スイッチを押すとインジケーターが点灯するだけでは、寂しい

なめらかな4気筒バイクも良いけれど、単気筒・2気筒の振動もまたいい。


長時間走って、たどり着いた休憩ポイント。

バイクを降りようとすると、ヒザはガクガク、手はビリビリ。


まともに歩けないし、缶コーヒーも持てない。

いとをかし。

4.排気音がしない

排気音がしない

過度なエンジン音は疲れるけど

全く無いと寂しい

仕事から帰ると、走って抱きついてきてた子供たち。

けれど、アッ!と言う間に大きくなって巣立っていく。


残ったのは、静まり返った家。


毎日、大騒ぎだったあの頃は、もう二度と手に入りません。

エンジンの振動が無い、静まり返ったEVバイクも似ている。


ウルサイのも、何だけどね。



5.減速の回生エネルギーはほぼ回収できない

EVのメリットと言えば、回生ブレーキによる運動エネルギーの回収

だけど、EVバイクのエネルギー回生は、期待できない

回生ブレーキで航続距離がのびるなんて思わない方がいい

プリウスでさえ、回生ブレーキによるエネルギー回収は10~20%と言われてます。

プリウスはFFなので、ブレーキで前輪荷重になりエネルギー回収しやすいけれど、

バイクは後輪駆動なので、ブレーキを掛けると後輪荷重が無くなりエネルギー回収し難い。

軽量なのも、不利な方向です。


それにバイクはバランスの乗り物です。

急激にエネルギー回生を行うと、挙動が変わりバランスを崩します。

緩やかに回収しようとすると、よほど長い下り坂しかエネルギー回収できない。


普通に信号で止まるような場面では、ほとん回生されない。


回収したエネルギーにより、航続距離が延びるなんてことにはなりそうもない。

6.ATになる

ATになる

EVバイクは、AT免許で乗れます

バイク乗りは、マニュアルバイクしかバイクと認めたがらない

ATなEVバイクを受け入れるだろうか?

変速のないスクーターを、下に見てませんか?

パッと見はバイクだけど、ATなホンダのDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)。

これも、下に見てませんか?


AT二輪免許も下に見てますよね。

EVバイクは、低回転トルクが厚いのでクラッチも変速も無い。

EVバイクは全て、AT二輪免許で乗れます。

スクーターのように、マニュアル風なモードもつくだろうけど、基本ATです。

ATなEVバイクも、下に見るのですか?

7.高回転でのトルクが薄い

高回転でのトルクが薄い
  • エンジンは、回せば回すほどパワーが出て来る
  • モーターは、回せば車速が上がる

『メリット4.低速トルクが太い』で挙げたグラフを見直して欲しい。

  • モーターは、回ってないときが最大トルク
  • 回せば回すほど、トルクは低下する

パワー(出力)は、『トルク×回転数』なので、モータの出力はグラフの点線。

おわん型の出力特性になります。

回すほどパワーが出る訳じゃない。

変速も無いので、モータ回転数イコール車速。

コーナー手前でブリッピングして回転数を合わせる

そんな場面も無くなる



8.部品点数が少ない

EV化により、部品点数は1/10になります

そして、部品の共用化が進む

外装は違えど中身はみな同じ、PCのようなバイクが出来上がる

  1. エアフィルターなどの吸気パーツ
  2. マフラーなどの排気パーツ
  3. ラジエーターなどの冷却パーツ
  4. クラッチなどの変速パーツ
  5. 何より複雑なエンジン


EVバイクになれば、全て不要です。

一般的にEV化により、部品点数は1/10になると言われてます。

バッテリー・モーター・コンピュータ。

基本的には、3つあればEVシステムが出来上がる。


車種毎に作り分ける必要も無いので、部品共用化が進み

外装だけ違うバイクが量産されます。



パソコンのように、メーカは違えど中身は同じという状態になりそう。


楽しそうですか?

9.充電に時間が掛かる

9.充電に時間が掛かる
photo by HARLEY-DAVIDSON

最新のEVバイク ハーレーのLiveWire

  • 家庭電源でのフル充電 ・・・ 一晩
  • 急速充電スタンドでのフル充電 ・・・ 1時間
  • 最大航続距離は235km

急速充電の技術革新により、従来より充電時間が短くはなりました。

それでもフル充電に1時間かかります。

  • 200km走るたびに、1時間の充電休憩
  • 200km走るまでに、EV充電ステーションが見つかるか

EVバイクの普及には、インフラのハードルも高い。

10.燃費(効率)はガソリンと変わらない

燃費(効率)はガソリンと変わらない

同じ距離を走るのに、EVの電気代はガソリン代の約半分

燃費が良いのがウリだけど、

今だけ

1万km走るのに必要な燃料費を計算してみます

PCX ELECTRICの場合

  • バッテリー 50.4V/20.8Ah×2個
  • 航続距離 41Km

50.4×20.8×2 = 2kWh

1kWの電気代は27円なので、41km走るのに54円かかる

1万km×54÷41 = 1万3千円


PCX125(ガソリン)の場合

  • 燃費 55km/L
  • ガソリン 150円/L

1万km×150÷55 = 2万7千円

EVは、ガソリン車の半分の燃料費しか、かからない

EVになると、燃料費半分か


安い!


これは、今だけです。

電気代には、ガソリン税が含まれてない

電気代には、ガソリン税が含まれてない

税理士法人インテグリティ データを引用

  • ガソリン代の約半分は、ガソリン税
  • 電気代には、ガソリン税が掛かってない

EV車が増えれば、このままのはずが無い

EV車が増えてガソリン車が減れば、ガソリン税収入が減ります。

国が黙ってるはずがない。


電気代にガソリン税相当の税金が掛けられるのは、時間の問題です。

けれど、家庭で使う電気に課税する訳に行かないのが悩ましい。

  • 走行距離に応じて税金
  • モーターの出力に応じて税金
  • 急速充電スタンドの電気代に税金

課税方法にはいろんな手段があり、現在どれにするか検討されてます。

いずれにしても、現在のガソリン税相当の課税が遠からず始まる。

電気に税金が掛かれば、EVとガソリンの燃料費に差は無くなります。



11.航続距離が短い

航続距離が短い

EVバイクの航続距離

  • PCX ELECTRIC  41km (2kWhバッテリー)
  • ハーレー LiveWire 235km (15.5kWhバッテリー)

LiveWire は15.5kWhという巨大バッテリーを積んで、235kmの航続距離をを実現してます。


200kmオーバーは、PCXの41kmに比べれば優秀だけど、十分じゃない。

  • 経年変化で航続距離は短くなるはず
  • 寒い日には、航続距離は短くなるはず


何の心配もなく、300km走るEVが出てくると嬉しい。

12.充電できる場所が少ない

急速充電スタンドを日本中に作れるのか?

日本に何ヵ所あるかをみて見ると


急速充電スタンドは、まだまだ足りない。

そして、誰かが充電してたら1時間待たないといけない。

地方にツーリングに行くと、不安しかありません。


ガソリンスタンドが減り続けてる理由は、ココ



EVバイクは楽しいのか?メリット・デメリット17選 まとめ

EVバイクは楽しいのか?メリット・デメリット17選 まとめ

グローバル・ブランドスローガン

「The Power of Dreams」

人々と共に夢を求め、夢を実現していく

ホンダ グローバル・ブランド・基本ルール制定について

EVバイクは夢を実現してくれるのだろうか?

  • モーターの小型高出力化
  • 電池の小型軽量化
  • 急速充電スポットの拡充

近未来にこれらのデメリットが解決されるに違いない。


EVバイクは楽しいのか?

現状は、デメリットが多くて微妙だけど、

バイク乗りの心を揺さぶるEVバイクが出てくる日が待ち遠しい。


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