- コケてカウルが割れたり、傷ついたり
- 電源取り出しや、パーツを追加したり
- 色に飽きて、違う色に変えたくなったり
PCXのカウル取り外しが必要になることもある。

PCXのカウルは、
ツメが折れやすいって聞いたけど
自分で出来るの?
そんな心配を解消します。
ウワサ通り、PCXのカウルにはツメが多用されてるので、勢いだけでは無理です。
けれど、構造が解っていれば初心者でも失敗しない!
今回は、フロントカウルを取り外す方法を知って、スッキリしよう。
カウルの取り外し方一覧
- PCXカウル外し方 フロントカウル(JF81、KF30)
- PCXカウル外し方 サイドカウル(JF81、KF30)
- PCXカウル外し方 リアカウル(JF81、KF30)
- PCX 外装の取り外し(メータパネル)
- PCXカウル外し方 完成編 (JF81、KF30)

準備するもの

必要な工具を確認しておきます。
- ドライバー
- 六角レンチ
- レンチ
- パネルはがし
- 空き缶 (外したねじ、クリップを保管)
一般的な工具のみで可能です。
ただし、金属のパネルはがしはカウルを傷つけるので、このようなプラスチック製を使います。また、なるべく薄いものを選ぶと、カウルの隙間にねじ込み易くて作業が楽です。
4代目PCX(JK05、KF47)のカウル外しは、この記事でも言及してます。
併せて参考にして欲しい。
失敗しないPCX(JF81、KF30)リアカウル取り外し

フロントカウルは、リアカウルを外さないと外れません。
フロントカウルを外したいだけなのに、リアカウルを外さないといけない。意味不明な仕様です。
この写真は、左サイドのリアカウルを取り外した後の車体中央部です。
赤丸2個の+ねじでフロントカウルがボディにねじ止めされてます。
この+ねじはリアカウルを取って初めて出てきます。
リアカウルが外れている事を前提に進めます。
まず、フロントガーニッシュを取り外し、次にインナーカウルを取り外します。
おちついて行こう!
失敗しないPCX(JF81、KF30)フロントガーニッシュ取り外し 4つの手順

カウル外しのキモは2つ。
- カウルの構造を知っていること
- 焦らないこと
作業中は、常にこの2つを意識しておきたい。
構造理解

フロントガーニッシュは、スクリーンの下にあるV字型のカウルです。
これが取り外したフロントガーニッシュの裏側です。
ツメの位置などを覚えてから作業に入ればカウルを壊すことが有りません。
赤丸:先端部はマジックテープで車体に留めてあります
黄丸:車体の突起にはめる穴が開いてます
青丸:車体の穴にはめるツメがでています
フロントガーニッシュ取り外し 手順1

フロントスクリーンの下をのぞき込むと、+ねじが2個あるので外します。
フロントガーニッシュ取り外し 手順2

パネルはがしを突っ込んで、V字型のフロントガーニッシュの先端を浮かせます。
そのままV字に沿ってガーニッシュ全体を浮かせます。
全体が浮いたら、先端部に手を突っ込んでマジックテープを剥がし、そのまま手前に引き抜きます。『構造理解』のところの青丸ツメはこの方向に抜かないと折れます。
旨く抜けたら、この状態になります。

フロントガーニッシュ取り外し 手順3

赤印の+ねじ2個、青印のスナップ2個を取り外すと、フロントセンターカバーが取れます。
取り外したフロントセンターカバーがこれです。

フロントガーニッシュ取り外し 手順4

フロントホイルハウス内の(クリップ3個、+ねじ1個) × 左右、合計でクリップ6個、+ねじ2個を外します。上のクリップ2個以外はフロントカウルとは関係有りません。サイドカウルを止めているネジです。サイドカウルを外さないのであれば、取る必要有りません。
写真は横向きですが。左が上です。
失敗しないPCX(JF81、KF30)インナーカウル取り外し 12の手順

カウル外しのキモは2つ。
- カウルの構造を知っていること
- 焦らないこと
作業中は、常にこの2つを意識しておきたい。
インナーカウル取り外し 手順1

青印のスナップを左右で2個外します。
インナーカウル取り外し 手順2

ハンドル根本にある、警告シールが貼ってあるインナーカウルを取り外します。
このパーツはねじやクリップは使って有りません。パネルはがしを突っ込んでこじ開けます。隙間があいたら、真っすぐ手前に引き抜きます。下の取れた後の単品写真でツメの位置と方向を確認してから作業しないとツメを折ります。
外れたインナーカウルがこれです。中央のつめで真っすぐ車体に保持されてます。

インナーカウル取り外し 手順3

インナーカウルを取り外すと出てきた、左右の小物カウルを止めている+ねじ3個を取り外します。左側の1個は大型フロントカウルを外した後で良いのですが、ついでなのでここで外します。
物入れがある左側の小物カウルは、左フロントカウルを取り外さないと外せません。逆にスマートキースイッチのある右側の小物カウルは、小物カウルを取り外さないと右フロントカウルは外せません。
何故左右で外す順番を変えているのか、意味不明です。
- 左は、大物フロントカウル→小物カウルの順
- 右は、小物カウル→大物フロントカウルの順
インナーカウル取り外し 手順4

左の物入れを開けると、+ねじが1個、スナップが1個出てくるので外します。
インナーカウル取り外し 手順5

フロントカウル下端の+ねじを2個×左右で4個外します。
インナーカウル取り外し 手順6

いよいよ左の大型フロントカウルを外します。
まず、外したカウルでツメの位置と方向を覚えます。これが左大型フロントカウルの表裏写真です。赤丸部にツメが有り、前方向に開いてます。したがって、カウルを浮かせたら後ろ方向に引っ張って外します。

インナーカウル取り外し 手順7

パネルはがしでカウル全体を浮かせたら、後ろに引っ張ります。この写真は外れた後です。下のツメが出ており、ツメの方向が解ります。
ここも試練の場です。軽く押した程度ではまず外れません。様子を見ながら、あちこち軽く叩いて固着を外したりしてみます。とにかく、後ろに引く事です。『ガコッ』と来ます。

インナーカウル取り外し 手順8

左フロントカウルを外した後に出てくるスナップを1個外します。左の小物カウルを止めているスナップです。
インナーカウル取り外し 手順9

黄緑丸の左小物カウルを外します。
パネルはがしを隙間に突っ込んで浮かせたら、手前に引きます。大型フロントカウルに比べれば楽勝です。下の写真が取れた小物カウルです。

インナーカウル取り外し 手順10

右の小物カウルを外します。
隙間にパネル剥がしを突っ込んで浮かせて手前に引きます。ここまで来れば、これくらいの作業は楽勝です。下が、取れた後の写真です。


インナーカウル取り外し 手順11

赤印の+ねじを1個、青印のクリップ1個を外します。
小物カウルを外して初めて見えてくるねじです。
インナーカウル取り外し 手順12

右側の大型フロントカウルを外します。
パネルはがしでカウル全体を浮かせたら、後ろに引っ張ります。
手順7同様に試練の場です。とにかく後ろに引く事です。祈りながら力を込めます。

失敗しないPCX(JF81、KF30)フロントカウルの外し方! まとめ

構造を知っていれば、初心者でも交換は可能です。
ツメを折ったりカウルを割ったりしないよう、
必ず事前にイメージトレーニングをしてから作業に入ろう。
リアカウルを外さないとフロントカウルを外せないとか、左右で小物カウルを取る順番が違うとか、
ウワサに違わぬ知恵の輪です。
思いもよらないところにクリップやねじがあります。
ノリや雰囲気だけで乗り越えられるものでは有りません。
フロントカウルを外すのは、かなり苦労します。
押したり引いたり、軽く叩いてみたりします。
駄々っ子をあやすようです。
繊細に、かつ大胆に力を込めます。
日頃の行いが良ければ、ツメが折れる事無く『ガコッ』とはずれます。
『ガコッ』という音がしてカウルが外れた後に、ツメを見るのが怖くて怖くて。
折れてないとレベルアップ!
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