なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか?【過失割合0じゃない】 | PCXでGO!
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なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか?【過失割合0じゃない】

バイクの右直事故を防ぐ方法 バイク保険
photo by 警視庁

バイクで交差点を直進してるとき

右折車が飛び出してきてビックリしたことは有りませんか?

危ない、どこ見てるんだ!!


なぜ、飛び出してくるんだろう?

もし、事故っても100%相手が悪いよね?


そんな疑問を解消します。

バイクが直進の右直事故

  • バイクの過失割合は0%じゃない
     100%バイクの過失もあり得る

  • 右折車が飛び出して来る5つの原因と対策
    1. バイクは小さいので遠く見える
    2. バイクが後ろの車に溶け込んで、見えてない
    3. 並走車・先行車の死角で見えてない
    4. すり抜けで飛び込むのは自殺行為
    5. 右折車が逝っちゃってる

  • 交差点での心構え
     刺客は常に狙ってます
     油断したら、負け


こんな内容を知って、スッキリしよう。


バイクツーリングは楽しいけれど、事故ったら最悪!

交差点で事故は、起こりがちです。

気を付けてるつもりでも、事故に巻き込まれる可能性は常にある。

その上、過失アリ認定されてしまったら、バカバカしい。



ボ~ッとしてたら、負けです。

右直事故のホントのところを知っておこう。


なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか?【過失割合0じゃない】

なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか?【過失割合0じゃない】

※警視庁 『二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)』を引用


バイク事故の発生状況を表したグラフです。

  • 1位 単独事故
  • 2位 右折事故
  • 3位 出会頭


1位の単独事故は、自業自得の部分もある。

だけど、2位の右折事故(右直事故)は、バイクの責任だと思いますか?

直進するバイクには

非がないと思ってませんか?



右直事故の補償として、バイクが新車に変わる!

そんなことを思ってたら、酷い目に遭います。




右直事故のバイク過失割合は0じゃない

右直事故のバイク過失割合は0じゃない
  右直事故状況 バイクの過失割合 車の過失割合
1 信号の無い交差点 15% 85%
2 バイクが青信号で交差点に進入 15% 85%
3 バイクが黄信号で交差点に進入 30% 70%
4 バイクが赤信号で交差点に進入 40% 60%

三井住友海上火災保険株式会社を引用
交通事故弁護士相談Cafeを引用

バイクが直進・車が右折の場合の過失割合を表した表です。

基本的な過失割合の考え方は、以下の4つ

  1. 右折車は直進車の進路を妨害してはならない
  2. 右折車は直進車が通過してから右折しなくてはならない
  3. 直進車にも、注意義務がある
  4. バイクより車の方に、より注意義務がある

これに乗っ取ると

普通に青信号で交差点を直進しようとしてても、バイクは15%の過失となります。

交差点では注意義務があるのに、怠っていたという判断。




信号の変わり目でバイクが急いで交差点に進入した場合、黄色なら30%、赤なら80%と過失割合が増えていきます。




この過失割合をベースに

  • バイクに速度超過が無かったのか
  • 右折車が方向指示器を出してたのか

などの要因を付加してケースバイケースで過失割合が決まる。


車が直進、バイクが右折の場合

車が直進、バイクが右折の場合

車が直進・バイクが右折の場合は、

バイクが直進の場合に比べ、車の過失が大きくなる

例えば、青信号で車が交差点に進入し、右折バイクと衝突した場合


車:30% バイク:70%


バイクが直進の場合は過失割合が15%だけど、車が直進だと倍の30%になる。


弱者救済の意味から、車の方がより注意をするべきだという判断です。


もちろん、この場合も速度超過などの要因が加味されます。


右直事故のバイク過失割合が、100%となる場合

右直事故のバイク過失割合が、100%となる場合
  右直事故の状況 バイクの過失割合 車の過失割合
バイクが赤信号で交差点に進入
車が矢印信号で右折を開始
100% 0%

交通事故弁護士相談Cafeを引用


最悪のケースが、赤信号に変わり

  • 右折矢印信号で右折車が動き出す
  • 赤信号で直進バイクが侵入



この状態で事故が起きると、直進バイクが100%過失となる。

アウト

先の信号が黄色に変わると

急いで渡ろうと加速してませんか?

交差点に入った時には、赤信号に変わってませんか?

信号が黄色に変わり、慌ててバイクを加速しながら交差点に入ったときには赤信号。

⇒ バイクは、信号無視です。


赤信号になり、右折矢印に従って右折開始する車。

⇒ 車は、信号従ってるので合法です。


このケースは、100%バイクが悪い。



直進優先だなんて、考えてませんか?

バイクは被害者にしかならないなんて、考えてませんか?







なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか?【5つの原因と対策】

なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか?【5つの原因と対策】

たとえ青信号で交差点に進入しても、15%の過失割合が付いてしまう。


バカバカしいですよね。

お金も痛いけど、事故で体が傷ついた痛みは猶更です。



なぜ、右折待ちの車が出て来るのか?

その理由を知っていれば、交差点にボ~ッとして直進できなくなります。



飛び出して来る5つの理由

  1. バイクは小さいので遠く見える
  2. バイクの後ろの車で見えてない
  3. 並走車・先行車の死角で見えてない
  4. すり抜けで飛び込むのは自殺行為
  5. 右折車が逝っちゃってる



1.バイクは小さいので遠く見える

バイクは小さいので遠く見える

バイクは車に比べて小さい

小さいから遠くに見える

⇒ バイクが来る前に右折しちゃおう!

バイクが小さいから遠くに見えるので、距離感を誤り事故ってしまう。



これが原因で右折車が飛び出して来るのは、良く聞く話です。

まだバイクは遠いので、バイクが来る前に右折してしまおうと考えてしまう。


対策は、アイコンタクト

対策は、アイコンタクト

運転手とアイコンタクト取れないときは、超危険

スピードを落として慎重に

右折車が待ってる状態で直進するときは、運転手の顔を見よう。

運転手と視線が合えば、大丈夫。


あなたのことをちゃんと認識してる。

でも、アイコンタクトが取れないときは、危険です。

慌てて右折しようとしているサインです。

右折先の歩道に


誰も居ないか?

ソッチに神経が行ってしまってるかもしれない。


スピードを落として、車の動き出しに神経を尖らせよう。


バイクを嫌ってる人もいることを、頭の片隅に



2.バイクが後ろの車に溶け込んで、見えてない

バイクが後ろの車に溶け込んで、見えてない

あなたの後ろを走る車とバイクが重なって

バイクの存在に気づいてないかもしれない

夜間に対向車同士のヘッドライトで、人が消えて見えなくなる現象が蒸発現象(グレア現象)。

ヘッドライトの眩しさで、前に居る人・バイクが見えなくなってしまうことがあります。



昼間でも、バイクの後ろにいる車とバイクが重なると、バイクが車に溶け込んで見えなくなることがあります。

こうなると、バイクが居ることに気づいて無いので右折車は飛び出してきます。


対策は、アイコンタクト

対策は、アイコンタクト

運転手とアイコンタクト取れないときは、超危険

スピードを落として慎重に

昼間なら、アイコンタクトが取れてるかどうかで判断しよう。

視線が合わないときは、後ろの車に溶け込んで見えてるかもしれない。



アイコンタクトが取れないときは、スピードを落として車の動き出しに神経を尖らせよう。


夜間なら、問答無用でスピードダウン。



3.並走車・先行車の死角で見えてない

並走車・先行車の死角で見えてない

バイクが並走車・先行車の陰に入ってしまってると

右折車からあなたは見えてない

並走車・先行車に続いて交差点を通過するとき、右折車が見えてますか?

並走車・先行車の陰で見えていないときは、超危険。

右折車もバイクが見えてない。


バイクの存在に気づいてないなら、

並走車・先行車が通り過ぎた直後に右折車が動き出すかもしれない。



対策は、並走車・先行車を盾にする

対策は、並走車・先行車を盾にする

並走車・先行車を盾にして、同時に交差点を通過しよう

間を開けるなら、思い切り開けよう

並走車・先行車の陰になってるということは、運転手といコンタクトが取れてません。

並走車・先行車を盾にして、恐る恐る通過するしかない。




もしくは、車の陰を抜け出すぐらい車間距離を開けて、交差点を通過しよう。

見えてないのに突っ込んで行く勇気は無くていい。


バイク音マフラーでバイクの存在感を示そうと考えてるなら




4.すり抜けで飛び込むのは自殺行為

すり抜けで飛び込むのは自殺行為

交差点で赤信号になり車が停止した後に、

左からすり抜けて交差点に飛び込むのは自殺行為


右折車は、停車した車の左をすり抜けてくるバイクに気づきようが無い。

アッ!

バイクに気づくのは、衝突した後しかあり得ない。

これに気付けと言うのは無理だし、右折車に過失割合が付くのは可哀そう。



対策は、やらないこと

対策は、やらないこと

ただでさえ、すり抜けはグレーな行為

すり抜けて、自分だけ渡ろうなんてのはダメ

右折車からすると、直進車が停止したのなら右折し始めるのが当然です。



停まった車の左(死角)から、バイクで突撃するのは自殺行為でしかない。

用事で急いでたとしても、生き急ぐことになってしまう。


すり抜け中に車のミラーを擦ったら




5.右折車が逝っちゃってる

右折車が逝っちゃってる

あおり運転・逆走車・プリウスロケット

理不尽な車はどこにでも居ます

たまに軽微な交通違反をするかもしれない。

けど、故意に他人を危険に巻き込むつもりなんて無いですよね。

でも、世の中そんな善良な人ばかりじゃない。



世の中には常人の理解を超えた人が居ます。

呆然として逆走する人もいるし、直ぐに切れてあおり運転を始める人も居る。

何の脈略も無く、アクセルをベタ踏みする人も居る。



右折車がそんな逝っちゃってる人かもしれない。

あなたを狙って仕留めに来るかも。


対策は、性善説を信じないこと

対策は、性善説を信じないこと

悪い人なんて居ないと思ってるのなら

長生きできません

何が起きてもおかしくないと、常に準備をしておこう。

もちろん、ヒーローみたいにカッコよく戦わなくていい。

そんな局面にならないように、近づかないこと。



君子危うきに近づかず。

世直しなんてしなくていいから。


バイクは被害者にしかならないなんて思ってるなら、ココ




なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか?【交差点での心構え】

なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか?【交差点での心構え】

交差点は危険に溢れてます。

バイク事故の原因第2位が右直事故なのは、致し方ない。


そして、バイクにも非があるのが分かってもらえたはずです。


直進車が優先!

なんて、甘い考えでボ~ッとして交差点を渡ってる場合じゃありません。



刺客は常に狙ってます 油断したら、負け

刺客は常に狙ってます 油断したら、負け

交差点は、何があってもおかしくない

逃げるが勝ち

今まで、交差点を何事も無く通過してきたのは、幸運だっただけ。

今後も幸運が続くと思うのなら今まで通り、ボ~ッとして交差点を走ればいい。


でも、良いことと悪いことは半分づつ。

いい事ばかりは続かないし、悪い事ばかりも続かない。

そう考えるなら今までが出来過ぎで、このあとはハードモードかもしれない。



ゴルゴ並みとは言わないけれど、周囲に注意したほうが身のため。

『かもしれない』運転ですね



バイク保険は、もちろんです



なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか? まとめ

なぜ、バイクは右直事故に遭いやすいのか? まとめ
Photo by Kelly Lacy from Pexels

バイクは小さくて小回りが効くのが良いところ。

狭い場所にも入って行けるし、景色の良い所で気軽に立ち止まれる。

バイクは自由。


でも、その特性が交差点では裏目に出ます。

遠くに見えたり、死角に入って見逃されやすい。


『右折車から自分がどう見えてるのか』


常に意識して、末永くバイクを楽しもう。



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