PCXでタンデムツーリングしようとしてませんか?
ちょっと待ってください。

PCXは125ccだから、2人乗りできるでしょ?
小さいバイクの方が、未着出来るしね!
そんな期待をしてるなら、人生を舐め過ぎだと知ろう。
- 『バイクのメット 5回ぶつけてたあの合図 ~』なんて事にはならない
- PCXはタンデムに向いていない
- 2人の関係が試されてしまう
こんな内容を知って、考え直そう。
試さずにそっとしておいた方が・・・・。
PCXのタンデム適性は低い
PCXはタンデムに向いたバイクでは有りません。
軽い気持ちでタンデムすると、悲しい結果になります。
PCXでタンデムすると、我慢が強いられます。
- クラブバーが役に立たず、怖い思いをします
- リアサスがプアなので突き上げられます
- ふらつき易くなるので、運転下手に思われがちです
- 加速や登坂でストレスが溜まるので、イラつきます
- ブレーキが効き難くなるので、カックンブレーキになり疲れます
PCXでタンデムするには
タンデムに向いているのは、
『排気量が大きくて、重たいバイク』
PCXは125cc/150ccで130kgしかありません。
排気量が小さくて軽いので、タンデムには向いてません。
排気量・重量以外にも、PCXはタンデムに向いていない部分が有ります。
PCXのクラブバーは飾り
PCXのクラブバー
どこをどう持てば良いのか?

NMAXのクラブバー
つかめる!

PCXのクラブバーは、タンデム時に掴むところが有りません。
荷物を運ぶときに、ネットのフックの掛けどころにすら苦労します。
完全にスタイル優先で作られてます。
タンデムバーは、NMAXの方がよほど実用的です。
PCXのリアサスは仕事が嫌い

PCXのリアサスは、乗り心地が悪いので、
後ろに乗るのは、快適とは言い難い
PCXのリアサスはコスト優先で作られてるので、仕事が嫌いです。
道路に段差があっても動こうとしません。
メーカーサイトには
『より快適な走りを追求したリアサスペンション』
とあるけれどね。
ばねが硬いというよりは、フリクションが大きくて突っ張る。
ある程度距離を乗っても、馴染んで動くようにならない。
初期の反応が悪いので、段差で『ガツン!』ときてしまう。
タンデムシートが小さく薄い事も有り、突き上げられるでしょう。
タンデムするなら、リアサス交換してからの方がいい。
それでもPCXでタンデムしたいなら
PCXのタンデムを楽しくする方法は2つ。
- PCXをタンデム向けカスタムする
- 運転をタンデム向きに変える
1.PCXのタンデム向けカスタム
PCXでタンデムするには、安心して乗れるようにカスタムする必要がある。
カスタムで安心感をプラスしてやります。
リアサス
乗り心地を良くしようとするのであれば、リアサス交換が一番。
標準品の摺動部にシリコンスプレーして誤魔化そうとしても、ムダです。
リアサスについては、ココ。
クラブバー
標準のクラブバーは飾りとしてそっとして置いて
このような、まともなクラブバーを付けると、掴めるので安心。
バックレスト
- トップケースにバックレストを付ける
- バックレストつきのクラブバーを付ける
体重を掛けても安心して支えられる場所を作ると、振り落とされる心配が無くて安心。
2.PCのタンデム向き運転
- 乗り降りする際は、車体をガッチリ保持して揺れないように
- 急発進、急ブレーキはしない
- カーブでは、スローインスローアウト
ごく一般的な、タンデム時の運転注意事項を守れば十分。
PCXでタンデムするのなら、
バイクを楽しむのはあきらめて、タンデムを楽しもう。
そもそもPCXでタンデムしてもいいの?

そもそも、タンデムは誰でも・どんなバイクでも・何処でも出来る訳じゃない。
- 原2以上のバイク
- 定員2名のバイク
- バイク免許を取って、1年以上
高速は3年以上 - タンデムしてもいい道路
3つともクリアしてないと、タンデムできない。
PCXは、1,2を満足してるので、あとはあなたの免許歴しだい。
1.原2以上のバイクタンデム可能なバイクの要件
タンデムして良いのは51cc以上のバイク。
原1バイク、50ccはタンデム出来ません。
- クラブバーをつけても、ダメ!
- タンデムステップをつけてもダメ!
何しても、ダメ。
警察官に見つからなくても、ダメ。
2.定員2名のバイク
- 50cc以下は定員1人ですので、タンデム出来ません
- 51cc以上でも、 『乗車定員1名 』のバイクはタンデム出来ません
定員1名のバイク

タンデムステップが付いて無いバイクは、
たとえ1000ccでもタンデム出来ない
乗車定員2名のバイクにあって、1名のバイクに無いものは、この3つです。
- タンデムステップ
- タンデムシートまたは、キャリア
- タンデムベルトまたは、タンデムバー
見た目で解り易いのは、タンデムステップ!
タンデムステップが付いているバイクはタンデム出来ます。
例えば、モンキー125は、125ccあるけれどタンデムステップが無い。
だから、モンキー125はタンデム出来ない。
2人乗りにするか否かは、そのバイクのコンセプトしだいのようです。

見た目で判断が難しいのが、スーパーカブ。
左 SuperCub50 ・・・50ccなのでタンデム出来ません
右 SuperCub110 ・・・110ccでタンデムステップが付いてるのでタンデム出来ます。

PCXはタンデムステップが付いてるのでタンデム出来ます
タンデムステップがデザインされてるので、ぱっと見は無いように見えるけどね。
カスタムするのもイイ。
3.タンデム可能な運転者の要件
免許取り立ては、タンデム出来ません。
- 一般道:免許取得後、1年以上経過
- 高速道路、自動車専用道:20歳以上で、免許取得後3年以上経過
4.タンデムしていい道路

何処でもタンデムして良いわけじゃない。
首都高には、タンデム禁止の場所があります
首都高の安全性等を検討した結果、カーブが厳しい地点等事故の発生が予想される箇所及び過去に事故が多く発生した箇所があるため
首都高速道路株式会社 公式を引用
首都高速は、河川や一般道路の上空、地下などを縫って走ってます。
だから、急カーブが多いので、タンデムは危険と判断されてます。
臭いものにはフタ的な発想だし、タンデムは危険というのも一概に納得できないけれど
『悪法も法』ですね。
※ソクラテスの言葉と言うのは怪しいみたい。
タンデムに向いているバイク
タンデムの事が解ったところで、どんなバイクがタンデムに向いているか?
タンデムに向いている排気量
タンデムは2人がバイクに乗るので、バイクへの負担が大きくなります。
タンデムしやすいバイク
- 排気量の大きなバイク。最低でも400ccあるのが望ましい
- 車重のあるバイク。最低でも200kgあるのが望ましい
→ 排気量が大きければ2人乗ったぐらいではビクともしませんが、小排気量車は元々の余裕がないため発進加速や、坂道登坂が苦しくなる。
→ 排気量が大きければ、車重も重いので乗員の体重変化の影響を受けにくいのですが、小排気量車は車重が軽いので影響を受けてふらつきやすくなる。
タンデムにむいているバイクの種類
こんなバイクでツーリングの迎えに来たら、
何処までもついて行きたくなります。


重くて重心が低いバイクは、外乱の影響を受けにくいのでタンデムに向いてる。
⇒ビッグスクーター、ツアラーはタンデムに向いてる。
⇒小排気量車やSSは軽いのでタンデムに向いてません。
具体例としてはこんなバイクはタンデムに向いてます。
快適にタンデム出来ます。
元々、そういう目的のバイクだから
当たり前ですね。
クルーザーはタンデムに向いてそうだけれど
ハーレーを筆頭とするクルーザータイプのバイクは、排気量が大きくて重い。

一見、タンデムに向いてそうですが、実は向いてません。
サスが硬く、シートが小さいためです。
タンデムするには、それなりのカスタムが必要です。
PCXでタンデムのまとめ
PCXはそつのない優等生バイクですが、タンデム適性は弱点です。
このクラスのバイクにタンデム性能を求めるのは、元々難しいのですが
PCXでタンデムすると、
- 非力さ
- 見た目だけのクラブバー
- 動かないリアサス
などの欠点が浮かび上がってしまう。
これらを対策すれば、何とか合格ラインには乗りますが
常用に向かないのは確か。
アジアではタンデムなんて当たり前で3人4人乗ってるようだけど、楽しくは無いはず。
PCXは一人乗りに適したバイクです。
しかし、若さには全てを飲み込んでしまう可能性があるのも確か
小さい方が、くっつけるので楽しい、というのも確か。
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