PCXでタンデムツーリングは、2人の関係が試される【乗り心地】 | PCXでGO!
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PCXでタンデムツーリングは、2人の関係が試される【乗り心地?】

タンデムは試される ツーリングのコツ

PCXでタンデムツーリングしようとしてませんか?

ちょっと待ってください。

PCXは125ccだから、2人乗りできるでしょ?

小さいバイクの方が、密着出来るしね!

そんな期待をしてるなら、人生を舐め過ぎだと知ろう。

  • 『バイクのメット 5回ぶつけてたあの合図 ~』なんて事にはならない
  • PCXはタンデムに向いていない
  • 2人の関係が試されてしまう

こんな内容を知って、考え直そう。

試さずにそっとしておいた方が・・・・。



PCXでタンデムツーリングは、2人の関係が試される

PCXのタンデム適性は低い

PCXは125ccとしては大柄で、乗り心地も良くパワーもある。

だから、一見タンデムツーリングに向いてるように見えるかもしれない。

けど、いきなり結論を行ってしまえば、


PCXはタンデムに向いたバイクでは有りません。



軽い気持ちでタンデムすると、悲しい結果になります。

PCXでのタンデム

PCXでタンデムすると、我慢が強いられます。

  1. 軽いバイクなので、外乱の影響を受けやすい
  2. クラブバーが役に立たず、怖い思いをします
  3. リアサスがプアなので突き上げられます
  4. ふらつき易くなるので、運転下手に思われがちです
  5. 加速や登坂でストレスが溜まるので、イラつきます
  6. ブレーキが効き難くなるので、カックンブレーキになり疲れます


こんな内容を知っておこう。

1.軽いバイクなので、外乱の影響を受けやすい

軽いバイクなので、外乱の影響を受けやすい

タンデムに向いているのは、

『排気量が大きくて、重たいバイク』

PCXは125cc/150ccで130kgしかありません。

排気量が小さくて軽いので、タンデムには向いてません。

例えばハーレーに代表される大型クルーザーは、重くてデカい。

だから乗員が2人になって50kg増えても、影響は少ない。

  • 300kgのバイクに50kgなら、20%以下の重量増
  • 130kgのPCXに50kgなら、40%近い重量増

影響は倍違います。

普段通りにPCXを操作しようと思っても、

  • 加速しない
  • 止まらない
  • 曲がらない

フラストレーションが貯まるに違いない。



2.クラブバーが役に立たず、怖い思いをします

クラブバーが役に立たず、怖い思いをします

PCXは、シートの後ろについているリアウイングみたいなのが、クラブバー

どこをどう持てば良いのか?

PCXのクラブバーは、タンデム時に掴むところが有りません。

『バー』と呼べるものはありません。

板状のリアウイングみたいなものの裏に、かろうじて凸凹があり手が掛けられる。


荷物を運ぶときに、ネットのフックの掛けどころにすら苦労します。

完全にスタイル優先で作られてます。



例えばPCXのライバルNMAXのクラブバーはこんな感じ。

NMAXクラブバー
NMAX

NMAXのクラブバー

つかめる!

タンデムバーは、NMAXの方がよほど実用的です。



PCXで荷物を積むときは、トップケースがおすすめ



3.リアサスがプアなので突き上げられます

PCXのリアサス

PCXのリアサスは、乗り心地が悪いので、

後ろに乗るのは、快適とは言い難い

PCXのリアサスはコスト優先で作られてるので、仕事が嫌いです。

道路に段差があっても動こうとしません。

メーカーサイトには

『より快適な走りを追求したリアサスペンション』

とあるけれどね。

ある程度距離を乗っても、馴染んで動くようにならない。



ばねが硬いというよりは、フリクションが大きくて突っ張る。

初期の反応が悪いので、段差で『ガツン!』ときてしまう。

タンデムシートが小さく薄い事も有り、突き上げられるでしょう。

タンデムするなら、リアサス交換してからの方がいい。

リアサス交換してからの方がいい

4代目PCX(JK05)になって、かなり改善されました

3代目(JF81)に比べると初期動作が良くなったのが体感できます

さらに自由長も3代目の350mmから15mm伸びたので底着きもしにくくなった

ばね定数が同じならね



PCXのリアサス交換すると、幸せになれる






4.ふらつき易くなるので、運転下手に思われがちです

ふらつき易くなるので、運転下手に思われがちです

PCXはタンデムするとふらつきやすい

『バイクの重量 >> 乗員重量』だと、安定し易い

『外観の影響を受けやすい』の項目と似てるけど、PCXは130kgしかありません。

タンデムすると、乗員の重量の方が重くなったりもする。

体重移動の影響も大きくなるので、ふらつき易くなるのは致し方ない。


例えばタンデムでコーナリングするとき、2人の体重移動により『グラッ』と来たりする。


彼女とのタンデムの『ドキドキ』と合わさって、心臓の鼓動がレッドゾーンになるかもしれない。


5.加速や登坂でストレスが溜まるので、イラつきます

PCXは加速や登坂でストレスが溜まるので、イラつきます

パワーのあるPCXだけど、

125ccの壁は越えられない

一人乗りなら、下道を走る限り125ccのPCXでストレスを覚えることは無い。

80km/h程度は普通に出るし、急坂で失速することも無い。


しかし、タンデムだと苦しい。

もちろん50cc原付のようなことは無いけれど、フルスロットルでも減速する坂は出てきます。

交通の流れに乗れない場面が出てくると、ストレスは貯まる。


バイパスや交通量の多い激坂をリサーチしておけばいいだけだけどね。



ツーリングマップルで走って楽しい道を選ぼう!




6.ブレーキが効き難くなるので、カックンブレーキになり疲れます

ブレーキが効き難くなるので、カックンブレーキになり疲れます

ブレーキが負けて、制動距離は長くなりがち

対向ラジアル4pod、なんて凝ったブレーキはPCXについてません。

普段使いの局面では制動力には何の問題も無いけれど、タンデムになると苦しい。

1人乗りより車間距離を広めに取って走った方がいい。

そして、停止間際のコントロールも難しく、カックンとおつりを貰ってしまいがち。


操作の上手い人なら、スムーズに止まれるのかもしれないけどね




タンデムで走るときのコツは、ココ



PCXでタンデムツーリングは、2人の関係が試される【乗り心地改善】

それでもPCXでタンデムしたいなら

PCXはタンデムに適したバイクではないけれど、改善する方法はあります。

大きく重くすれば乗り心地は改善されるけど、それは改悪方向。

そうではなく、PCXの楽しさをそのままにカスタムする方向で行こう。

PCXのタンデムを楽しくする方法は2つ。

  1. PCXをタンデム向けカスタムする
  2. 運転をタンデム向きに変える


1.タンデム向けカスタム

PCXのタンデム向けカスタム

PCXでタンデムするには、安心して乗れるようにカスタムする必要がある

カスタムで安心感をプラスしてやります

リアサス

乗り心地を良くしようとするのであれば、リアサス交換が一番。

標準品の摺動部にシリコンスプレーして誤魔化そうとしても、ムダです。

リアサスについては、ココ。

クラブバー

標準のクラブバーは飾りとしてそっとして置いて

このような、まともなクラブバーを付けると、掴めるので安心。


バックレスト

  • トップケースにバックレストを付ける
  • バックレストつきのクラブバーを付ける

体重を掛けても安心して支えられる場所を作ると、振り落とされる心配が無くて安心。


2.タンデム向き運転

PCのタンデム向き運転
  • 乗り降りする際は、車体をガッチリ保持して揺れないように
  • 急発進、急ブレーキはしない
  • カーブでは、スローインスローアウト

ごく一般的な、タンデム時の運転注意事項を守れば十分。

PCXでタンデムするのなら、

バイクを楽しむのはあきらめて、タンデムを楽しもう。




PCXにタンデムバー・トップケースを付けるのがダサいと思うなら、ココ



そもそもPCXでタンデムしてもいいの?

そもそもPCXでタンデムしてもいいの?

そもそも、タンデムは誰でも・どんなバイクでも・何処でも出来る訳じゃない。

選ばれた人が

選ばれたバイクに乗って

初めてタンデムは成立します。

  1. 原2以上のバイク
  2. 定員2名のバイク
  3. バイク免許を取って、1年以上
    高速は3年以上
  4. タンデムしてもいい道路

4つともクリアしてないと、タンデムできない。

PCXは、1,2を満足してるので、あとはあなたの免許歴しだい。


あえて顔のことには言及しません

イケメンがタンデムしやすいのは当然だけど、それを言っては身も蓋も無い

お互い、幸せにはならないからね




1.原2以上のバイク

原2以上のバイク

50下は定員1人ですので、タンデム出来ません

タンデムして良いのは51cc以上のバイク。

原1バイク、50ccはタンデム出来ません。

  • クラブバーをつけても、ダメ!
  • タンデムステップをつけてもダメ!

何しても、ダメ。

警察官に見つからなくても、ダメ。



2.定員2名のバイク

定員2名のバイク

51cc以上の原2でも、 『乗車定員1名 』のバイクはタンデム出来ません

  • 50ccはタンデム(2人乗り)出来ない
  • 125ccはタンデム(2人乗り)OK!

こう考えてる人は多いけど、大間違いです。

定員1名のバイク

定員1名のバイク

タンデムステップが付いて無いバイクは、

たとえ1000ccでもタンデム出来ない

乗車定員2名のバイクにあって、1名のバイクに無いものは、この3つです

  1. タンデムステップ
  2. タンデムシートまたは、キャリア
  3. タンデムベルトまたは、タンデムバー


見た目で解り易いのは、タンデムステップ!


タンデムステップが付いているバイクはタンデム出来ます。

例えば、モンキー125は、125ccあるけれどタンデムステップが無い。

だから、モンキー125はタンデム出来ません。

2人乗りにするか否かは、そのバイクのコンセプトしだいのようです。


定員2名のバイク
メーカー公式を引用

見た目で判断が難しいのが、スーパーカブ。

左 SuperCub50 ・・・50ccなのでタンデム出来ません
SuperCub110 ・・・110ccでタンデムステップが付いてるのでタンデム出来ます。

PCX

PCXはタンデムステップが付いてるのでタンデム出来ます

タンデムステップがデザインされてるので、ぱっと見は無いように見えるけどね。

カスタムするのもイイ。





3.タンデム可能な運転者の要件

.タンデム可能な運転者の要件

免許取り立ては、タンデム出来ません。

  • 一般道:免許取得後、1年以上経過
  • 高速道路、自動車専用道:20歳以上で、免許取得後3年以上経過

免許取得後、一般道は1年間・高速は3年間 タンデム禁止です。

タンデムはふらつき易いので、禁止でなくても初心者は止めといた方がいい。

後ろに乗る人の人生を背負うのだから!


普通二輪を取得後、3年以上たってから大型二輪を取得した場合は

その日から大型バイクでタンデムできます。

あくまで普通二輪『以上』の免許取得後の期間で判断だからね


大型免許を取ると負い目を感じない





4.タンデムしていい道路

タンデムしていい道路
首都高ドライバーズサイト引用

首都高には、タンデム禁止の場所があります

大型バイクでもダメ!

何処でもタンデムして良いわけじゃない。

首都高の安全性等を検討した結果、カーブが厳しい地点等事故の発生が予想される箇所及び過去に事故が多く発生した箇所があるため

首都高速道路株式会社 公式を引用




首都高速は、河川や一般道路の上空、地下などを縫って走ってます。

だから、急カーブが多いので、タンデムは危険と判断されてます。


臭いものにはフタ的な発想だし、タンデムは危険というのも一概に納得できないけれど

『悪法も法』ですね。

※ソクラテスの言葉と言うのは怪しいみたい。



タンデムしなくても、バイク保険は必要。

タンデムするなら、なおのこと。



タンデムに向いているのは、どんなバイク?

タンデムに向いているバイク

PCXがタンデムに向いてないのは解ってもらえたと思います。

タンデムの事が解ったところで、どんなバイクがタンデムに向いているか?

  1. タンデム向きの排気量
  2. タンデム向きのバイクのジャンル


1.タンデムに向いている排気量

タンデムに向いている排気量

タンデムしやすいバイク

  • 排気量の大きなバイク。最低でも400ccあるのが望ましい
  • 車重のあるバイク。最低でも200kgあるのが望ましい

デカいバイクが、タンデム向き。

タンデムは2人がバイクに乗るので、バイクへの負担が大きくなります。

→ 排気量が大きければ2人乗ったぐらいではビクともしません
小排気量車は元々の余裕がないため発進加速や、坂道登坂が苦しくなる


→ 排気量が大きければ、車重も重いので乗員の体重変化の影響を受けにくい
小排気量車は車重が軽いので影響を受けてふらつきやすくなる




2.タンデムにむいているバイクの種類

GOLDWING
GOLDWING
FJR1300
FJR1300AS

重くて重心が低いバイクは、外乱の影響を受けにくいのでタンデムに向いてる。

⇒ビッグスクーター、ツアラーはタンデムに向いてる。

⇒小排気量車やSSは軽いのでタンデムに向いてません。

こんなバイクでツーリングの迎えに来たら何処までもついて行きたくなります。


こんなバイクはタンデムに向いてます。

快適にタンデム出来ます。

元々、そういう目的のバイクだから

当たり前ですね。



クルーザーはタンデムに向いてそうだけれど

クルーザーはタンデムに向いてそうだけれど

ハーレーを筆頭とするクルーザータイプのバイクは、排気量が大きくて重い。

一見向いてそうですが、実はクルーザーはタンデムに向いてません。

サスが硬く、シートが小さいためです。

タンデムを常用するには、それなりのカスタムが必要です。


おすすめカスタムなら、ココ



PCXでタンデムツーリングは、2人の関係が試される まとめ

PCXでタンデムツーリングは、2人の関係が試される まとめ

PCXはそつのない優等生バイクですが、タンデム適性は弱点です

このクラスのバイクにタンデム性能を求めるのは、元々難しいのですが

PCXでタンデムすると、

  • 非力さ
  • 見た目だけのクラブバー
  • 動かないリアサス

などの欠点が浮かび上がってしまう。

これらを対策すれば、何とか合格ラインには乗りますが

常用に向かないのは確か。


アジアではタンデムなんて当たり前で3人4人乗ってるようだけど、楽しくは無いはず。

PCXは一人乗りに適したバイクです

しかし、若さには全てを飲み込んでしまう可能性があるのも確か

小さい方が、くっつけるので楽しい、というのも確か。


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