桃太郎伝説と言えば岡山が有名です。
しかし、名古屋には『桃太郎神社』があり、ここが桃太郎のふるさとです。
お供の犬の真っすぐな瞳にウソは有りません。
チョット怪しいB級スポットにショートツーリングしてみた。
愛知県犬山市へのアクセス

名古屋から40km、1時間ほどの愛知県犬山市に桃太郎神社は有ります。
近くの『桃山』という場所が、最期に桃太郎が姿を隠したところだそうです。
近隣には、鬼・犬・雉・猿・桃の漢字が付く地名があり、桃太郎伝説に繋がってます。
ちょっと、強引だけどね!

国宝犬山城、明治村、桃太郎神社はそれぞれ15分ほどの距離にあります。
ツーリングマップルを見ると、バイクにおすすめの道も多い地域です。
⇒ ツーリングマップル2021は、通常判・B5リング版・サブスクの3択!
しかし電車・バスの移動手段は手薄。
桃太郎電鉄は?
もちろん、桃太郎電鉄は無い!
車かバイクで訪れたほうがいい。
メジャーな明治村を素通りして、桃太郎神社に急ごう!
桃太郎神社は怪しいパワースポット
到着すると、いきなり怪しい猿がお出迎えしてくれます。
手にはキビ団子でしょうか。

ここが、愛知県犬山市にある、『桃太郎神社』。
無料開放されています。
極彩色のコンクリート像で有名な知る人しか知らないB級スポットです。
入園・駐車・キャンプ・バーベキューすべて無料
周囲を自然に囲まれた静かな場所です。
近隣には無料駐車場が多数あるので駐車場所の心配は要らない。
直ぐ近くを1級河川 木曽川が流れており、河川敷にはキャンプ場、バーベキューサイトも整備されています。
キャンプ場は平日無料、土日を挟む1週間で500円の破格。
犬山観光の拠点にする事も出来る。
⇒ PCXを釣りツーリング仕様に!【バイクに釣竿を固定する3方法の比較】
今は訪れる人も少なく閑散としてるけど、昭和40年代には絶大な人気を誇る観光地だったそうです。
不釣り合いなほどの駐車場の多さが、かつての賑わいを物語ります。
猿とともに、改心した鬼が出迎えてくれます。

神社内は、コンクリート像の異次元空間

お出迎えの猿の後ろにも、怪しげな像が並んでます。誰も居ないのが不気味です。

キジに犬。
ちょうどお色直しした後なのか、ペンキ塗り立ての発色の良い状態の時に来たようです。

誰もいないと思っていたら、奥の鳥居の下に誰かいます。

鳥居の下には、桃から生まれた桃太郎です。
しぐさは可愛らしいのですが、顔は笑ってません。

洗濯をしていたおばあさんの足跡も残っています。
足跡が残っているので本物です。
桃太郎が居たのは岡山で無く、愛知県犬山市だったのです。
そして『洗濯をしていた川』は小川のイメージでしたが、川幅30m以上ある1級河川 木曽川だったのです。

足跡って、恐竜かよ
何人がつぶやいたのだろう?
落ち着くために、コーヒー休憩もイイ。
⇒ 【もう古い】バイクで缶コーヒーは定番だけど、時代はマイボトル
鳥居の奥は不思議なパワーに満たされている

桃太郎の横を通って鳥居の奥へ進むと、もう異次元です。

このお供達には何が起きたのでしょうか。
意味の解らない決めポーズで、目がイッってます。

残念ですが、宝物館は休館です。
奥の人形たちにも、そそられる。
キビ団子を作っているおじいさん達でしょうか。

最奥部には、鬼退治を成し遂げた桃太郎が陣取ってます。

そして犬山市が『桃太郎誕生の地』と言い切っている理由がコレ。
世界でここだけ、桃の形の鳥居に守られた神社です。
猿、キジ、犬に守られています。
なぜ、コンクリート製の鳥居があると、桃太郎誕生の地になるのか?
ナゾは深まるばかり!
タンデムツーリングで訪れれば、2りの距離は縮まるに違いない。
⇒ PCXでタンデムツーリングは、2人の関係が試される【乗り心地?】
知る人ぞ知るコンクリート作家『浅野祥雲』
これらのコンクリート像を作ったのは、岐阜県出身のコンクリート作家 浅野祥雲さんです。
映画館の看板描きを職業とする傍ら、昭和40年代中心に中部地方に作品を数多く残しています。
コンクリートで作成し、表面を極彩色のペンキで彩るのが特徴です。
作品のしぐさ、表情、色合いは独特の世界観があり、トリコになります。
- 桃太郎神社
- 関ヶ原ウォーランド
- 五色園
作品が数多く残っているこの3か所はファンの間では3大聖地と呼ばれる
3か所の作品群は、テーマは異なりますが同じテイストです。
50年経った今も輝きを失っていません。
関ヶ原ウォーランド
関ヶ原ウォーランド :岐阜県関ケ原町にあるレジャー施設
関ケ原の戦いをモチーフにした数多くのコンクリート像が有ります

五色園
五色園 :愛知県日進市にある日本唯一の宗教テーマパーク
親鸞の逸話をモチーフにした100体以上のコンクリート像があります

浅野祥雲作品再生プロジェクト
浅野祥雲さんの作品はコンクリート像にペンキで色付けしてあるため、年月とともにペンキが剥げて色あせてしまいます。
このため、定期的にペンキを塗り替える必要がある。
しかし資金が潤沢な団体ばかりが管理している訳ではありません。
中部地区各地に点在する作品をメンテしている団体が、定期的にペンキ塗りボランティアを募集しています。
浅野祥雲さんの作品に惹かれた者の交流の場でもあります。
気になった方は、団体のサイトで日程・場所を確認してみて!
桃太郎電鉄は無いけど、桃太郎神社がある まとめ

愛知県犬山市の桃太郎神社。
怪しげなコンクリート像に囲まれていると、この地が桃太郎生誕の地かどうかなど、些細な事に思えます。
B級エリア、珍スポットと片付けるのは勿体ない。
ここに来ると何だか訳の分からないパワーが充填され来ます。
ここはパワースポット!
世界遺産になる事は絶対無いけれど、後世に残す義務を感じる

大した事は出来ないけれど、地元のおみやげ屋さんでキビ団子を買って貢献しよう。
こんな近場のツーリングも楽しい。
肩肘張らないPCXならではです。
また1つ、バイクが好きになる。
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