バイク用品店には、いろいろな添加剤が並んでいます。
夢のような効果をかかげる添加剤も少なくない。
- ガソリンに添加すると、燃焼室がキレイになる!
- エンジンオイルに添加すると、パワーアップする!

添加剤を入れた方がいいの?
バイクが長持ちするの?
そんな疑問を解消します。
添加剤の効果を体感出来るか否かは、この3つに掛かっている。
- 10年以上前のバイクである
- 3万km以上走行している
- まともな添加剤である
もちろん、予防として添加剤を使うのもアリ
こんな内容を知って、スッキリしよう。
3つとも当てはまれば、効果を体感できます。
そうで無いなら、効果を体感するのは難しい。
けれど予防として入れることで『心が安らかになる』のであれば、それも効果あり。
沢山入れれば良いというものでは有りません。
入れすぎはかえって不調になるので、適量を入れるよう気をつけよう。
添加剤は必要なのか?効果は体感できるのか?

添加剤にはガソリン添加剤・オイル添加剤の2種類あり、目的毎にそれぞれ3種類ある。
だから、計6種類の添加剤が売られてます。
ガソリン添加剤
- 燃焼室のカーボン除去
- ガソリンタンクの水除去
- オクタン価を上げる
オイル添加剤
- スラッジの除去
- 摩擦低下
- エンジンオイルの酸化・粘度低下を防止
どの添加剤を選べば良いのか?
あなたは、何が不満でどうしたいのですか?
もちろん、添加剤を入れなくてもバイクは動きます。
けれど、それでは不満だから添加剤を検討してるはず。
6種類の添加剤、それぞれの効果を知って、不満を解消する添加剤を選ぼう。
添加剤の効果を体感できるのか?

古いバイクでないと、添加剤の効果を体感するのは難しい
ある程度くたびれたバイクでないと、From・Toがハッキリしないのは当たり前。
買ったばかりの絶好調なバイクに入れると、
『100馬力が200馬力に! 』
そんな添加剤はありません。
似た広告を目にすることもあるけど
怪しすぎ
予防効果として添加剤を使うのもアリ

不満は無いけど、バイクに優しそうだから
もちろん、アリです
逆に、この使い方をしている人の方が多いかもしれない。
体感出来るような不具合は無いけれど
- たまにはエンジン洗浄してやるか
- エンジンオイルの油切れ防止のために、いれとくか
そんな使い方もアリ。
もちろん、効果を体感するのは難しいけれど、
心安らかになるのも、立派な効果です。
ガソリン添加剤の種類と効果

ガソリン添加剤を大別すると、3種類です。
- PEA系
エンジン内に溜まったカーボンを取り除く - アルコール系
ガソリンタンク内に結露した水を取り除く - トルエン系
エンジンをパワーアップする
誇大広告なオカルト商品には、バイクにダメージを与えるものも有ります。
評判を確かめてから、使おう。
1.PEA系のおすすめガソリン点火剤

PEA(ポリエーテルアミン)は、エンジンに溜まったカーボンを除去する洗浄剤です。
洗浄剤で有りながらシール類を攻撃しません。
洗浄目的で添加剤を入れるのであれば、
PEAが主成分の添加剤を選べば間違いない。
おすすめできるPEA添加剤は2つ。
AZ FCR-062
オイル、グリスなどで有名な油脂メーカのAZが作るエンジン洗浄剤です。
バイクでは、ガソリン5L毎に15mLをいれるのが推奨されてます。
高品質なのに低価格なため、広く評判がいい。
ワコーズフューエルワン
ガソリン添加洗浄剤の代名詞が『 フューエルワン』
バイク、車を問わず、その高い洗浄効果が知られています。
最初の1つとして試すなら、フューエルワンがおすすめ。
添加剤選びの基準になります。
値段は高いが、効果には納得できる。
燃料の1%相当量を添加するのが推奨されてます。
10Lタンクなら、100mL入れればイイ。
2.アルコール系のおすすめガソリン添加剤

アルコール系の添加剤は水抜き剤です。
冬にガソリンタンク内で空気が冷やされて結露することがあります。
水はガソリンと混ざりません。
水はガソリンより重いため、タンクの底に水が溜まります。
この水により、ガソリンタンクがサビてしまう。
水抜き剤を入れると、水が乳化しガソリンと混ざるようになります。
水が混ざったガソリンを燃焼すれば、無事にタンク内の水が取り除けます。
というロジックですが、
最近のバイクは、防錆処理がシッカリしているので滅多にサビません。
タンク内も気化したガソリンで満たされ、水分を含んだ空気が入らないようになってます。
気になるのであれば、5年に1回くらい入れれば十分。
古めのバイクなら、タンク内部がサビると面倒なので、シーズン毎に入れた方が良い。
ウイルソン 水抜き剤
怪しげなブランドでなければ、メーカーにこだわらなくても良いかと。
3.トルエン系おすすめガソリン添加剤

ノッキングが気になるバイクに入れると、効果が見込めます
要は、ガソリンのオクタン価を上げる添加剤
市販のハイオクガソリン以上のオクタン価にも出来ます。
異常発火を防止し、正規に圧縮した後に添加・爆発するようになります。
ノッキングが防止されれば、圧縮によるパワーアップも見込めます。
ホルツプレストン ターボ&EGRチューンナップ
パワーアップ系では、ホルツ。
ガソリン40~60lに対して200mlが適量です。
『ジェット燃料、ロケット燃料採用成分を配合』
というコピーが怪しいけれど、ホルツなのでまともな商品です。
ハイオクの効果なら、ココ
エンジンオイル添加剤の種類と効果

エンジンオイル添加剤を効果で大別すると、3種類です。
- 洗浄系
エンジンに溜まったカーボンを除去 - 摩擦低下系
エンジンの摩擦を減らしパワーアップ - 劣化防止系
エンジンオイルの酸化・粘度低下を防止
誇大広告なオカルト商品には、バイクにダメージを与えるものも有ります。
評判を確かめてから、使おう。
1.洗浄系おすすめエンジンオイル添加剤
エンジンに溜まった燃えカス、カーボンを洗浄し本体の性能を取り戻します。
フラッシングオイルで洗浄するとエンジンへの負荷が高いけれど、オイル添加剤はゆっくり作用するので安心です。
ワコーズ ECP
溶剤を主成分にしていないので、シールやスラッジへの急激な作用が無く安心して使用することができます。
急激に変化させずに、ゆっくり汚れを落とす。
オイル量3~6Lに100mlを使用。
2.摩擦低下系おすすめエンジンオイル添加剤

エンジン内の金属摩擦を減らして、燃費向上やパワーアップをはかります。
スーパーゾイル
泣く子も黙る、 オイル添加剤の絶対王者です
絶賛する口コミの多さが、性能の証です。
スーパーゾイルを入れておけば、間違いない。
ダメージ回復を促す効果と、エンジンの磨耗を抑えて寿命を延ばす効果の2つを持ちます。
エンジンにダメージを与える成分は使用していないので安心して使えます。
一般に、添加剤の効果を体感するのは難しいけれど
入れて直ぐに、エンジンが滑らかに回るのが体感できるのが凄い。
オイル量の10%が適量。
ワコーズ S-FV・S スーパーフォアビークルシナジー
2種類の摩擦調整剤を組み合わせて、エンジンの摩擦・摩耗を防止する。
これにより、エンジン寿命の延長が望める。
オイル量3~6Lに1本使用。
3.劣化防止系おすすめエンジンオイル添加剤
高回転時や、長時間運転時のオイル粘度不足を補助します
劣化したオイルに添加すれば、オイルの性能復活も見込める。
オイル交換が王道ですが、添加剤で寿命を延ばすことができる。
KURE オイルシステム オイルトリートメント
エンジンオイルの酸化や機能低下を防ぎ、エンジンとオイルの寿命を延ばす。
高温域でも油膜を保持し、メカニカルノイズを逓減。
オイルの選び方なら、ココ
PCXのオイル交換方法なら、ココ
バイクにおすすめのガソリン添加剤・オイル添加剤!まとめ

添加剤はあくまで、補助的なものです。
それを理解した上で、変化を楽しもう。
3つの条件が揃った時に、添加剤の効果を体感できる。
- 10年以上前のバイクである
- 3万km以上走行している
- まともな添加剤である
添加剤が初めてなら、評判が良くて効果を体感し易いこの3つがおすすめ。
- ガソリン添加 PEA系洗浄剤
AZ FCR-062
ワコーズ フューエルワン - オイル添加 摩擦低下剤
スーパーゾイル
添加剤を入れたバイクで走り出せば、
また1つバイクが好きになる。
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