トンネルの中がオレンジ色の照明だと、テンションが上がる!
秘密基地への進入路のようで、ワクワクが止まらない。
けれど、最近オレンジ色のトンネルがどんどん減ってきています。
久しぶりに訪ねてみると、味気ない「白い」照明になっていてガッカリ。

なぜ、オレンジ色だったんだろう?
なぜ、白色に変わってくのだろう?
そんな、疑問を解消します。
- 排気ガス対策でオレンジ色の照明だった
- 排ガスがキレイになったので、長寿命の白LEDにリプレイス
- バイク乗りがオレンジ色に反応するのは、アレを思い出すから
- 安全に走らせるための、トンネルの仕掛け
こんな内容を知って、スッキリしよう。
トンネルを安全にするため、エライ人はいろいろ考えてるのです。
トンネル内の色がオレンジから白に変わった理由

かつて、トンネルの中は排気ガスでガスってた。
車の環境性能がヒドかったのです。
トンネルの中は、霧の中のよう。
オレンジ色の波長の長い光が、乱反射しずらいので必要だったのです。
水銀灯よりオレンジ色のナトリウムランプの方が低コストだったことも理由の1つです。
しかし、最近は排気ガスがキレイになりオレンジ色にする必要が薄れました。
また、より低コストのLED照明が出て来たため自然な発色の白色LEDに置き換わりつつあります。
つまり、排気ガスがキレイになったので、白に変わったのです。
ライダーにとってオレンジ色がワクワクする理由
めでたし、めでたしでは終われない。

なぜ、バイク好きはオレンジ色のトンネルに
反応するのだろうか?
答えは、コレ。

このトンネルにも見える独特なドームの形状。

引きで、見ると解り易い。
ヘボいカメラなので、発色が悪く申し訳ありません
北海道の距離感をナメていて、真夜中にやっと到着したのはイイ思い出です
もう、ネタバレですね。
もう、どこに着地しようとしているか、解りましたね。

ドームと、オレンジ色
バイク好きの潜在意識に刻まれたこの2つが結びつき
ワクワクが止まらないのです
北海道、約束の地です。
バイク乗りなら、いつかは訪れたいと
また、もう一度訪れたいと願わない人はいない。
潜在意識に刻まれているので、「トンネル」+「オレンジ色」に反応してしまうのです。
なぜバイクなのかは、ココ
⇒なぜ、バイクに乗るのか?理由は『バカだから』としか!【4つの選択肢】
なぜ、バイク好きは北海道に魅了されるのか

『なぜ、バイク乗りは北海道に魅了されるのか?』
こんなことを聞いても、意味が有りません。
答えは決まってます。

行けば、ワカル
行かないと、ワカラナイ
「語り得ぬものについては、沈黙しなければならない」
哲学者 ウィトゲンシュタイン
言葉には限界が有ります。
どんなに話しても、現実を話し尽くせない。
全てを語ろうとするのは、人間のおごりです。
おごりが、いさかいを生みます。
言葉に表せないこともあるのです。
バイク乗りが増えて欲しいなら、ココ
⇒ バイクは楽しい!ブームを再燃させる方法は2つ【自転車との比較】
トンネル内の照明は奥が深い

普段、何気なく通り過ぎるトンネルですが
トンネルの照明は、偉い人が色々考えて作ってます。
なぜなら、トンネルの中は危険がいっぱいだから。
トンネルの危険
トンネルには4つの危険が潜んでます。
- 近づくトンネルの危険
- トンネルに入った直後の危険
- トンネル内の危険
- トンネル出口の危険
1.近づくトンネルの危険
気持ち良く走っていると、トンネルが現れます。
トンネルの中は外より暗いので、真っ暗に見える。
トンネルの中がどうなってるのか解らない状態でトンネルに飛び込むことになり、とても危険。
※これをブラックホール現象と言う
2.トンネルに入った直後の危険
トンネルに入った直後は目が外の明るさに慣れているので、トンネル内が見ずらい。
目が慣れるまで周りの状況が解らないまま走る事のになり、とても危険。
3.トンネル内の危険
トンネルの中に排気ガスが充満し、見づらいこともある。
トンネル内の照明が近づいては通り過ぎる。
チラつくので不快で危険。
トンネル内の走行速度に合わせて、照明間隔を設定しなければなりません。
4.トンネル出口の危険
トンネル出口に近づくと、暗いトンネル内から明るい出口を見ることになり。外が真っ白に見える。
トンネル内の先行車が暗くみえてしまい危険。
トンネル内の危険対策

トンネルには4つの危険への対策は、もちろん実施済み。
- 照明の明るさを変える
- 照明の設置間隔を変える
- 照明の方向を変える
1.照明の明るさを変える
- トンネルの入り口を最も明るくし、徐々に暗くしていきます
・近づくトンネルがが真っ暗で見えない危険を回避するため
・トンネルに入った直後に、暗くて見えない危険を回避するため - トンネル出口も明るくします。
・出口が明るくて先行車が暗く見える危険を回避するため
2.照明の設置間隔を変える

トンネルを通る車の想定速度に合わせて、照明の設置間隔を変えてる。
高速道路と一般道、バイパスと山道。
照明がやってくる来る速度がチラつかない周期にしてる。
照明が近づく周期が2.5Hz~25Hzの間だと不快に感じるからね。
3.照明の方向を変える

交通量の多い道路では、トンネルの奥に向けて照らしてる。
先行車の後ろ姿が良く見えるように、車の後ろを照らすのです。
逆に交通量が少ない道路では、トンネル入り口に向けて照らします。
トンネル内の障害物が良く見えるように、コントラストを上げるのです。

なぜ、トンネルがオレンジ色だとライダーはワクワク まとめ
オレンジ色のトンネル照明は、バイク好きに北海道を思い出させます。
北海道はバイク好きにとって、約束の地です。
ワクワクせずにいられようか!
トンネルの設計者は、照明の明るさ・方向まで深く考えてます。
オレンジ色を提案した設計者はバイク乗りだったのか?
今となっては調べる由も有りません。
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