バイクに乗るのであれば、任意保険には必ず入るべきです。
一瞬で、思い描いた未来が崩れないためです。
しかし、なるべく負担を減らしたい。
人身傷害の有無で、バイク任意保険の掛け金が大きく変わる。

自分の補償には、3つあるけどどう違うの?
・人身傷害
・搭乗者傷害
・生命保険
どう選べばいいの?
そんな疑問を解消します。
- 保険料を払い過ぎてないか
- 何のために保険に入るのか
- 人身傷害・搭乗者傷害・生命保険の違い
- どの保険を優先した方が良いのか
こんな内容を知って、スッキリしよう。
保険は多い方が良いけど、保険貧乏も避けようという提案です。
保険貧乏にならないために
世の中には、様々な保険があります。
変わったところでは、
- 誘拐保険:誘拐された時の身代金を補償
- ホールインワン保険:お祝いの費用を補償
どんな保険でも、加入した方がベターなのは当然です。
けれど、掛け金が多すぎて家計を圧迫しては話にならない。
保険料は、収入の7%以内にするのが一般的です。
保険料に7%以上払ってるなら、断捨離が必要
優先順位は、この順番です。
- 生命保険
- 搭乗者傷害
- 人身傷害
保険料を払い過ぎてないか
生命保険に入っているなら、バイク保険の掛け金を削れる可能性があります。
貯蓄と保険のバランスを見直そう。
保険は沢山掛けた方が良いに決まっている
バイク任意保険は、手厚い方が良いに決まっています。
- 対人対物:無制限
- 人身傷害 3,000万(可能なら無制限)
- 弁護士特約をはじめ 特約は全部フルで付帯
全てフルフルで入った方が安心ですよね。
年齢によっては掛け金は、10万円以上ですが仕方ありません。
不足なら、生命保険を3億円ぐらい追加しても良いかもしれません。

一般的な世帯保険料
みんなは、幾らぐらい保険料を払っているのでしょうか。
『平成30年度 生命保険に関する 全国実態調査』( 生命保険文化センター)によると
平成30年(2018年)の平均は、38.2万円です。月3万円を保険料として払ってます。
保険には掛け捨てと貯蓄型が有り、一概に掛け金だけで何とも言えませんが目安にはなります。

収入の何%を保険料に払っているのか
一般的には、収入の7.2%を保険料として払ってます。
手取り30万円なら、2.1万円です。
あなたの保険料は、平均より多くないですか?
年収300万円の人と年収1億円の人を比べると、年収300万円の人の方が保険料の比率は高くなります。
年収が高くても低くても、万が一の事態に必要になるお金(保険金)に大差無いためです。
年収1億円の7%、700万円も保険にはいる人は居ません。
その分、貯蓄した方がメリットがあるからです。


何のために保険に入るのか
日本人の生命保険加率は88.7%です。 ( 生命保険文化センター)
多くの人が生命保険に加入しており、病気・ケガの入院がケアされてます。
生命保険の入院給付で人身傷害の代わりにはならないでしょうか。
バイク保険は、人身傷害特約の有無で保険料が倍ほど違います。
人身傷害無しで2万円の保険なら人身傷害有りで4万円程度です。
人身傷害特約
事故のときに、過失割合によらず治療費・休業補償・精神的損害の全額を受け取れる自分のための保険特約。示談交渉を待たずに受け取れる。
分厚い補償なだけに、保険料は高い。
生命保険の入院給付とバイク保険の人身傷害は守備範囲が違います。
- 人身傷害は、2人乗りで後ろに乗せた家族の保険金が出る
(他人を載せている場合は対人補償が効く) - 人身傷害は、休業補償が出る
- 人身傷害は、 精神的損害が補償される
いずれも、生命保険はカバーしていません。
しかし、2人乗りしないのであれば生命保険と人身傷害の差は縮まります。
保険に入る目的
保険に入る目的は、言うまでも無く『不測の事態の備え 』です。
預貯金だけでは不足する部分をカバーするためです。
しかし、不測の事態が起きなかったら丸損です。

無事に1年が終わって良かった!
だけで済ませてはいないでしょうか。
例えば、毎月4万円の掛け捨てをしていた場合、年間48万円。
30年バイクに乗るなら、1,440万円捨てるのです。
当然、無事だったのは結果論です。どちらを取るかはあなた次第です。
保険と貯蓄のボーダーライン
例えば1,000万円の人身傷害に加入すれば、その日に不測の事態が起きても1,000万円が補償されます。
人身傷害を止めてその分だけ貯蓄をした場合は、1,000万円貯まるまで何十年と掛かります。
けれど、毎年確実に溜まっていきます。
どちらを選ぶかの、1つの指針が収入に占める保険料の割合です。
平均の7%を大きく超えているのであれば、見直しを考えてみてはいかがでしょうか。
保険と貯蓄のバランスが大事です。
天涯孤独なら
あなたに家族がいないのなら、後にお金を残しても仕方ありません。
ケガの治療費だけカバー出来れば十分です。
家族の行く末を憂う必要が無いのであれば、色々な選択肢があるはずです。

不測の事態が起きる確率
厚生労働省のデータによると、日本人の死因のトップはガンで38%です。
不慮の事故は、4.2%です。
4.2%の内訳は解りませんが、交通事故で亡くなる確率はこの4.2%の中にあります。
この確率を高いと思うか低いと思うかで人身傷害の考え方が変わります。
事故に遭う確率より 病気で死ぬ確率の方が圧倒的に高いので、生命保険は人身傷害に優先します。
生命保険を解約して人身傷害を継続するのは、有り得ません。
厚生労働省
死因順位(第10位まで)別にみた年齢階級別死亡数・死亡率(人口10万対)

自分の補償(人身傷害)は自分で補償を変えても良いけれど
相手の補償(対人対物)は、無制限以外有り得ません。
相手の補償額を減らしても保険料は大差ありません。
人身傷害・搭乗者傷害・生命保険の違い
3つの保険の違いを知って、賢く断捨離しよう。
人身傷害
事故の際、過失の割合に寄らず治療費の実費が全て支払われる。
もちろん3,000万円とかの設定した上限金額の範囲内です。
休業損害・精神的損害も補償の範囲内です。
手厚いけれど、その分保険料も高い。
一般的なバイク保険だと、人身傷害の有無で保険料は2倍になる。
2人乗りの場合、身内の人間もカバーされる。
搭乗者傷害
事故の際、過失の割合に寄らず固定金額が支払われる。
腕の骨折ならxx万円、のようにケガの部位や内容で金額が決まってます。
金額は一時金的で、治療費の総額には届かない。
2人乗りの場合、身内の人間はカバーされません。
生命保険
ケガ・入院した場合、一定金額が支払われる。
入院1日毎にxxx円のように算定される。
バイク事故に限らず、病気もカバーするので、補償範囲が広い。
バイク保険の人身傷害は必要か まとめ
病気になる確率の方が圧倒的に高いので、生命保険は人身傷害・搭乗者傷害に優先します
バイク保険は相手への保険と割り切って
自分の補償は生命保険というのもアリ
生命保険に入っており入院がケアされてるのであれば、人身傷害の必要性は見直してみる価値があります。
- 収入の7.2%を保険掛け金に払ってる
- 身内で2人乗りしない
保険と貯蓄をバランスよく使い分けよう。
人身傷害の有無で掛け金がどう変わるか見てみよう。
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