バイクのシートは経年変化で硬くなると、破れたり縫い目から裂けてきます。
放っておくとどんどん破れが進行するし、裂け目から雨水が染み込みます。
座った時にジュワッと水がしみ出したりすると最悪です。

直すには、どんな方法があるの?
色々な直し方があるので、それぞれ比較してご紹介します。
穴をふさいで補修する
破れた部分が小さい場合は穴をふさげば、まだ乗れます。
1cm以下の穴の補修
引っ掛けただけの小さな穴の場合は、ゴム系の接着剤を穴に流し込んで穴をふさぎます。
スーパーXは固まってもゴム状で柔軟性があり熱や水にも強いので、シート補修に最適です。
黒色のスーパーXを使えば、接着剤が目立つことも有りません。
固まる時に肉痩せするので、盛るようにスーパーXを付けるのがコツです。
塗って1晩で固まるので、翌朝には使用できます。
1cm以上の裂け目の補修
裂け目が1cm以上の場合は、補修シートで裂け目をおおいます。
自転車のパンク修理の要領です。
屋外対応の対候性のある補修シートを選びます。
また、補修する前には日当たりが良い場所でシートを良く乾かします。
内部に染み込んでしまった雨水を蒸発させてから裂け目をふさごう。
クリーナーで表面の油分を取り除いて剥がれないようにしてから、補修シートを裂け目に対し大きめに張ります。
張った後はよく押し付けて剥がれないように気をつけよう。
最初は張ったところが目立って気になるけれど、
すぐに慣れて気にならなくなるから大丈夫。
暑い方が接着力が強くなるので、可能なら夏場に補修するのがおすすめです。
何度も補修してボロくなったらシート張替え
補修を何度もしているとツギハギだらけになります。
シート張替え
補修してもすぐ破れてくるようなら寿命です。
シート表皮を張替える時期です。
シート表皮を取って、新しいシート表皮に張り替えるとスッキリします。
旧PCX(JF56)用ですが、新PCX(JF81)でも使える。
しかし、立体的なシートに平らな表皮をシワ無く張るのはかなり難しい作業です。
シート表皮が柔らかくなる夏場に行うのがコツです。
まず、シートの前後を留めてその後は左右に引っ張りながらホチキスの親玉で止めていこう。
素人がシワ無く弛みなく止めるのはまず無理です。

座ってしまえば、シワなんて見えないから気にしない!
これくらいの緩い気持ちが大事。
今のシートの上に被せるシートカバー
自分で張り替えるのは不器用でムリならば、ショップ経由でプロに依頼するか、
これです。
今のシートの上にもう1枚シートを重ねてしまいます。
計算上は、その分シート高は高くなりますが数mmだけです。
お手軽にシート破れが隠れます。

リフレッシュならシート丸ごと交換
表皮だけでなく、シート本体も丸ごと交換するのもアリ。
丸ごと交換すれば、へたったウレタンも交換になるので新車の乗り心地が戻る。
一番高価だけど、張り替える手間を考えれば妥当な価格。
ローダウンシートを選べば、足つきを良くする事も出来ます。
また、交換作業はボルト2本の付け外しのみなので、簡単な作業です。
内部にジェルを仕込んであるこのシートは、PCXの突き上げを緩和してくれます。
ツーリングの距離が延びるかもしれません。
PCXのシートが破れたら まとめ
シートの補修
- 小さな破れは穴を補修
スーパーXでふさぐ
補修シートを貼る - ツギハギが多くなったらシート表皮交換
技術が必要なので、ある程度のシワはあきらめる
今のシートの上に被せるタイプも有る - シート交換
ウレタンを含めてシートを丸ごと交換すれば、乗り心地が新車に戻る
ローダウンシートや、ジェル入りも選べる
シート表皮は、バイクのゴム製品と同様に消耗品です。
大事にしていても破れたり、硬化して縫い目から避けたりします。
表皮に張り替えにチャレンジしても良いし、
丸ごと交換してリフレッシュしても良い。