四輪自動車は、ダウンサイジングの嵐です。
- 排気量が5,000ccとか6,000cc
- 直6、V8、V12
こんな車は、少なくなりました。

バイクもいずれ、
小排気量ばかりになるの?
リッターバイクは無くなるの?
そんな疑問を解消します。
リッターバイクは無くならない
理由は
- ターボ化が困難
- 多段変速化が困難
でも、不況が続けば、無くなるかもね
こんな内容を知ってスッキリしよう。
バイクは、車のようにダウンサイジングは難しい。
車とは逆に、排気量アップの流れさえあります。
四輪自動車のダウンサイジング

ダウンサイジング
従来エンジンと同等の動力性能を確保したまま排気量を小型化し、巡航時の燃費を向上させるエンジン設計コンセプトのこと
Wikiを引用
四輪自動車は『ダウンサイジング』で、燃費・パワー・環境性能を両立させようとしてます。
E-Class

E-Class
- 1,496cc
- DOHC 直列4気筒ターボチャージャー
- 135kW(184PS)
メルセデス・ベンツ Eクラスが、4気筒1.6リッターの時代です。
Alfa Romeo 147 GTA

かつて、『ホットハッチ』と呼ばれた車がありました。
コンパクトな車体に大排気量エンジンを押し込んだ、おそらく2度と発売されないジャンル。
2010年に販売終了したAlfa Romeo 147 GTA。
- 3179cc
- V型6気筒自然吸気
- 250ps(184kW)/6200rpm
- 30.6kg・m(300N・m)/4800rpm
ベースの147は、1.6L、120馬力。
このコンパクトな車体に、2倍のエンジンを押し込めたのが、『GTA』です。
レースベース車用の称号『GTA』は伊達じゃない。
やんちゃで楽しい車に決まってる。
Alfa Romeo GIULIETTA

147 後継のGIULIETTA。
- 1,742cc
- 直列4気筒 DOHC 16バルブインタークーラー付きターボ
- 177(240)/5,750<Nm(kgm)/rpm>
最高出力は変わらないけれど、上品なお嬢様に生まれ変わりました。
バイク乗り目線では
147 GTA、ジュリエッタどちらに乗って見たいですか?
『GIULIETTA』
ジュリエッタという車名だけで、日本車の勝ち目は無い
『R32』、『MAZDA3』どちらもいい車だけど、ジュリエッタの名前には勝てない
日本車もこんなペットネームを付けられないものだろうか
- トヨタ HANAKO
- カワサキ MEI
- ホンダ ATSUHIME
バイクでは、ダウンサイジングが困難

四輪自動車と同じように、バイクもダウンサイジング出来ないのか?
燃費・パワー・環境性能を両立できそうだけれど、バイクはムリ!
理由は2つ
- ターボ化が困難
- 多段変速化が困難
長引く不況で、リッターが維持できなくて125ccに変える人は多い
これもダウンサイジングというなら、バイクでも可能!
排気量と楽しさに相関関係は無いからね!
ナンシーなど気にせず、楽しんだもの勝ち
1.ターボ化が困難

バイクはレスポンスが命
ターボラグとは友達になれない
排気量をダウンサイジングしたことによるパワーダウンを、ターボ化で補うのが車の王道です。
けれど、バイクの場合、
- クリッピングポイントまで我慢して
- バイクが出口を向いたら
- アクセル!
ここでエンジンの回転数が上がってターボが効いてくるまでグズグズしてたら
話にならない!
アクセルを開けた瞬間にトルクが立ち上がってこないと
気持ち良くない!
直線番長には、ターボはいいかもね!
スーパーチャージャーなら、ターボラグは無いけど、複雑なので高価で重い。
Ninja H2のような大排気量では成立するけど、小排気量ではムリ。
2.多段変速化が困難

排気量をダウンサイジングしたことによるパワーダウン。
変速の多段化で、おいしい回転数を使い続けることで補うのが、車の王道です。
10段変速AT化が車では当たり前になってます。
けれど、マニュアルは6段が限界
それ以上は、変速が忙しすぎて人は対応できない
10段変速のバイクを、あなたは扱えますか?
10段変速は、ATとセットで成立します。
ATの方が、速くて正確な変速をしてくれます。
忙しいなんて、文句言わないしね!
小排気量バイクは、変速が忙しい
リッターバイクのように、3速固定で走るなんてマネは出来ません
けど、ギアを次々に入れていくのも楽しかったりする!
しかし、10段もあったら大変!
信号で止まるたびに、変速の嵐です
『ブォン、ブォン』
ブリッピングの嵐かもしれない。
バイクの排気量は拡大傾向

四輪自動車は、燃費・環境問題をダウンサイジングで解決しようとしてます。
排気量ダウンによるネガは、ターボと多段変速化でカバー。
しかし、バイクはターボも多段変速化も難しい。
バイクの解決方法は、排気量アップ!
環境性能のために低下した出力を排気量アップでカバー
なんだかね!
排気量縛りと玉突き
- 排気量に縛りがある、400cc、250cc、125ccは軒並みパワーダウン
- 排気量に縛りが無い大型バイクのみ、排気量アップでパワーダウン回避!
元々400ccだったバイクが、650ccに。
650ccだったバイクは、800cc。
800ccは、リッターに。
リッターは、1.2リッターに。
玉突きしてるだけ。
排気量制限の見直しにはならない?
社会情勢の変化に、法は対応しないのが日本らしい。
前例に従ってれば、失敗しないからね。
- 125ccを150ccに
- 250ccを400ccに
- 400ccを600ccに
この変更で、運転に必要な技量が変わるとも思えない。
排気量の切れ目を変えるだけなのにね。
元々、根拠がある数字じゃないので、変える根拠も要らないと思うけど
- 事故が増えたら、誰が責任を取るのか
- 税収が減ったら、誰が責任を取るのか
そんな後ろ向きのことしか、考えてないのでしょう。
ビッグバイク TRIUMPH ROCKET 3 R

- インライン3気筒、水冷、DOHC
- 2458 cc
- 167PS
- 装備重量:318 kg
世界最大の排気量、2500cc。
こんなバイクも、大型免許を取ったその日に乗れてしまう
これに比べたら、
125ccと150ccなんて、誤差・誤差!
偉い人に教えてあげたい
リッターバイクが絶滅しない理由2選! まとめ

バイクは、車のダウンサイジング手法が使えない
- ターボと相性が悪い
- 多段変速化が難しい
排気量アップで環境対策を乗り切ろうとしてます
だから、リッターバイクは絶滅しません
だけど、排気量の区分は変わらない。

最近のバイクは終わってる
旧車が一番
旧車乗りの言うことも一理ある。
パワーがあって、素人でもいじれるバイクは楽しそうです。
けれど、環境に悪いのは擁護出来ない。
まあ、すべてEVバイクに飲み込まれるのは、時間の問題だけどね。
その時、バイク乗りは何を見る?
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