日本のバイクは、2通りしかない。
- 休日に趣味としてのるバイク
- 郵政・新聞配達のような働くバイク
通勤・通学や、日常の移動の足として、バイクが使われるのは稀です。
公共交通機関が発達しているし、自動車通勤が多いからです。
けれど、EVバイクが日常の足になる日が来るかもしれない。

でも、EVバイクは
航続距離が短いし
非力なので
使い物にならないよね?
そんな疑問を解消します。
2つの理由で、EVバイクが日常の足になる可能性は高い。
- 日本の成長が止まり、自動車を維持できない
- EVバイクの成長が止まらない
こんな内容を知って、スッキリしよう。
EVバイクが日常の足として、早朝の通勤風景になるかもしれない。
日本の成長が止まり、自動車を維持できない


G7各国の消費者物価指数の推移です。
日本だけ1990年以降、物価が上がってません。
良いことのように見えるけど、成長が止まってるだけ。
他の国から取り残されつつあります。
中国にはとっくの昔に追い越されたし、ASEANの追い上げも激しい。
平均年収

※厚生労働省 『2019年 国民生活基礎調査の概況』を引用
世帯収入の平均は552万円です。
しかし、高額所得を得ている人が引っ張ているだけ。
中央値は437万円。
現役世代以外も含まれているけれど、家計は苦しい。
新車の価格は上がる一方

一般的に、年収の半分が買える車の限度です。
安全意識の高まりで、軽自動車でも自動ブレーキをはじめ、普通自動車と同等の安全装備が求められてます。
排ガス・騒音規制も厳しくなる一方なので、バイ・車の価格は上がる一方。
それでも、収入が上がればいいのだけれど、取り残された日本には望めない。
新車の軽自動車の割合が、年々高まってきており、
現在は新車の約50%が軽自動車です。
200万円を超える軽自動車も珍しく無いので、年収換算すると400万円。
世帯収入の中央値と合ってきます。
軽自動車を買うのが精一杯。
このまま行けば
軽自動車すら買えなくなる日も近いと思いませんか?
日常の足が電動自転車やバイクになるかも
EVバイクの免許区分がネガ

道路交通法が見直され、EVバイクの免許区分が明確化されました。
大型自動二輪車
総排気量が〇・四〇〇リットルを超え、又は定格出力が二〇・〇〇キロワットを超える原動機を有する二輪の自動車(側車付きのものを含む。)で、大型特殊自動車及び小型特殊自動車以外のもの
道路交通法施行規則 e-Gov
- 原付一種:0.6KW以下
- 原付二種:1KW以下
- 普通自動二輪:20KW以下
- 大型自動二輪:20KW超
原付二種:1KW以下

PCX ELECTRICは、定格出力0.98kWなので、原二扱いです。
定格出力は最高出力半分程度なので、ガソリン車の2kW相当のパワーになる。
現行の50ccバイクの最高出力は、3kW程度なので
PCX ELECTRICは50cc以下の動力性能しかない。
PCX125が最高9.2kWなので、PCX ELECTRICの1kwはかなり非力。
125ccバイクと1kW EVは、比べ物にならない。
原二のEV規格1kWは、見直さないと話にならない
せめて5kWにはして欲しい
大型自動二輪:20KW超

CB400SFの最高出力は、41kW。
大型免許となる定格出力は20kW。
倍が最大出力とすると40kWで、ちょうどCB400SF相当。
CB400SFより高出力は、大型二輪扱いと言うのは、実勢に遭っている。
20kW以上は、大型二輪免許というのは
納得できる
EVバイクの燃費
原二クラスのEVバイクは、0.5円/km程度の電気代で走ります。
ガソリンが100円/Lとすると、EVバイクは100円で200km走るので
200km/L相当の燃費。
総じてEVはガソリンより燃費が相当良くなる。
EVバイクの車検

2020年現在、
250cc超のバイクに車検の義務はあるけれど、
EVバイクの規定は有りません。
従って、20KW超のEVバイクは、大型二輪免許が必要だけど、車検は無い。
こんな利権を見逃すはずが無いので、
近い将来、車検義務が課せられると
はず、きっと
EVバイクの成長が止まらない

ASEANでは、日常の足がバイクなので、バイクのEV化も熱い。
台湾 KYMCO F9

台湾のバイクメーカーKYMCOは、
台湾のトップシェアを20年連続で獲得しているトップメーカー。
2位のYAMAHAの1.5倍という、断トツの強さです。
そんなKYMCOが発表したEVバイクが 『F9』。
- 最大出力 9.4kW
- 重量 107kg
- 前後14インチホイール
- 前後ディスクブレーキ
- バッテリー容量 96V 40Ah
- 0-50km/h 3秒
- 最高速度 110km/h
- 航続距離 120km
- 2時間で満充電
PCX125とほぼ同等の最高出力です。
EVは停止状態から高出力が出せるので、体幹的にはPCX以上のパワーを感じるはずです。
120km走れれば、日常の足としては十分。
これが日本でも原二として乗れたら、
人気になるに違いない
早く1kW制限を何とかしてほしい
Evoke アーバンクラシック

中国系のEvoke社 URBAN CLASSIC
- 8,499ドル
- 最大出力 19kW
- 重量 179kg
- 前後17インチホイール
- 前後ディスクブレーキ
- バッテリー容量 103.6v 72.9ah
- 0-60km/h 3秒
- 最高速度 130km/h
- 航続距離 200km
- 90分で満充電

このバイクは、日常の足以上のパフォーマンスを持っている。
CB400SF相当のパワーなので、趣味のバイクとして成立する。
航続距離200kmも、ツーリングに使える距離です。
航続距離のあるEVバイクが、日常の足になる2つの理由 まとめ

このまま、日本の成長が止まったままだと
海外の優れたEVバイクが、日本の日常の足となる日が必ず来ます。
- ガソリンバイクの部品点数 約8,000
- EVバイクの部品点数 約2,000
※東洋大学学術情報リポジトリを引用
EV化で、部品点数は1/4になると言われてます。
EVバイクは、マフラーも不要だし、高価な排ガス触媒も不要。
燃費もガソリン換算で倍以上良くなる。
量産効果が進めば、ガソリンバイクより安価になるに違いない。
エンジンの楽しみを味わえる時間は、思ったより短い。
最後のガソリンバイクは、どれにしますか?
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